NYダウ112ドル高、米FRBハト派的と受け止め、一方、NY外為で利上げテンポ緩慢と見てドル売り、

1ドル＝113円台（学校で教えてくれない経済学）


オランダのルッテ首相がオランダ下院議会選挙で日本時間16日午前7時過ぎに勝利宣言したとオランダ国営テレビが伝えたとNHK/BS「キャッチ！世界のトップニュース」が速報で流した。投票は日本時間16日午前5時に締め切られた。16日朝放送のスペインTVEは投票締め切り直後の出口調査でルッテ首相率いる自由民主党は選挙前議席31と9議席減らす。ウイルダー党首率いる自由党が19議席と7議席増にとどまる。当初は倍増すると見られていたと解説していた。

米時間15日開かれたFOMCの会合で政策金利の0.25％引き上げを決めた。注目された年内の利上げ回数があと2回と市場の予想よりハト派的と受け止められ、安心感が広まりNYダウは112ドル高20,950ドルで取引を終了した。一方、NY外為市場ではドルが対円、対ユーロ共に値下がり、1ドル＝113.46～51円、1ユーロ＝121.75~81円で取引された。NY原油（WTI）はバレル48.80ドルへ反発、一方、NY金はオンス1,200.00ドルへ反落した。

韓国KBSは「朴氏に対する検察の事情聴取が3月21日午前9時30分と決まった。従来は2～3日前の通達だった。前回準備に十分な時間が与えられないとして朴氏側が聴取を断った経緯と一回で聴取を終えたいとの検察の意向である。朴氏弁護士は聴取に誠実に応じると話している。容疑を全面否定すると見られている。一方、韓国大統領選挙は5月9日実施と決まった。保守派の受け皿になると見られていたフアン・ギオン首相は出馬しないと発表した。」と伝えた。シンガポールCNAは「キム・ジョンアン氏の身元が子供のDNAから確認されたとマレーシア当局が発表した。」と伝えたあと「ティラーソン米国務長官が15日から日本、韓国、中国3ケ国を訪問する。氏は時価総額90億ドルのエクソンモービルCEOとしてビズネス経験は豊富だが外交ではなじみがない。米国内では国務省予算が1/3削減されるなど国務省軽視の中にある。米国の外交政策が今だにはっきりしない中でのアジア訪問となる」と解説していた。

香港TVBは「15日全人代が閉幕した。李克強首相は「一つの中国の尊重」を明言した。3月18日にティラーソン米国務長官が中国を訪問する。習近平国家主席とトランプ米大統領との会談は4月はじめで現在調整中とされる。米中首脳会談では北朝鮮ミサイル発射、韓国のサード配備、貿易問題など外交問題が優先議題と見られる。貿易問題では、15日の記者会見で李克強首相は貿易戦争で被害を受けるのは米国企業だと明言した。李克強首相は6.5％の経済成長について記者の質問に答え「6.5％は決して低い成長ではない。中国国民の福祉充実、生活レベル向上に向けて前進、前進、前進するというシグナルだ」と「前進」という言葉を3回続けた。国民の反発を回避する年末に控えた共産党大会を意識した発言だ」と伝えた。フランスF2はフランス大統領選のマクロン候補に税務報告で疑念が出てきたと報じた。英BBCはこの先5年間予算案で付加価値税増税を突如撤回した。メイ首相はむつかしい対応を迫られていると伝えた。英国のEU離脱問題が改めて影を落としている。（了）