手根骨をうごかして頭痛を治します
頚椎が歪むと頭痛が出やすい。
ちょうど頸椎や顔の歪みを手根骨で治す練習をしているときに、「左の頭痛がある」という方が来られました。
早速、手根骨を、握手をするぐらいの力で軽く矯正した。
そして、「どうですか?」と聞いたら、
「はい」と言うので、
「えっ?」と聞き返したら、
「治りました」と笑っていました。
頭が痛いと言ってるのに、手首を握って「どうですか?」なんて言われたので可笑しかったのでしょう。
実はこれ、今度の臨床実践塾で公開する手技療法のテクニックで、顔の引き攣りを治すのに考えた手技なのですが、頸椎まで動かすことができるので、「頭痛にも効果があるはずだ!」と使ってみたのです。
痛くもないし、時間も数秒だし、遠隔治療なので、患者さんと一緒に笑いながら治療ができるので使いやすい手技です。
実はこの手技、スカルセラピー(頭蓋四肢療法)での「顔の矯正」を考えているときに考えたもので、ベースは 七星論(人体惑星試論) になっています。
七星論(人体惑星試論)では、人体各部に七星(宙・水星、金星、地球、火星、木星、土星)を配置して、その七星を経絡に当てはめて診断や治療に使うのですが、顔の表情筋も七星に分けてあります。
それをどのように使うかと言いますと、頬から口のあたりまでの配置に、金=肺・大腸、地=心包・三焦、火=心・小腸というのがありますので、どの部に異常があるかを確認して、そこに対応する経絡を使えば、顔の調整ができるうようになっています。
それを、「七星美容論」というタイトルで講習したこともあります。
さらに、頸椎も頸椎1番は水=腎・膀胱、頸椎2番を金=肺・大腸、頸椎3番を地=心包・三焦と順次配置してありますので、頸椎の何番がおかしいかで、どの経絡に異常が出ているのかも分かるのです。
そして、手の内側には、肺、心包、心、の原穴(親からもらったエネルギーの元)があるので、その気を活性化させて治療に使うようにするわけです。
この場合、原穴が関わると思われる骨格を動かしても、経絡が動きますので、手根骨を動かして、顔や頸椎の治療に使ったわけです。(その他の治療にも使いますが…)
つまり、手根骨を動かすことで、経絡が整い、頸椎が調整され、頭痛がとれたわけです。
手根骨は、その他の肋骨や胸椎の調整にも使いますが、あれこれ言いすぎると混乱を招くので、ここではそれぐらいにしておきます。