ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

先天性股関節脱臼と頭皮鍼の使い方 (12月24日の臨床実践塾)

2017-12-10 16:46:18 | 診断即治療と虹彩学
今までの「診断即治療」の記事内容は、 FC2ブログ にも転載しています。


百防、脳幹区、小脳区、右下肢区への刺鍼



このところ頭皮鍼を使うのが多くなってきました。
即効性があり、治療効果がいいからです。

先日、先天性股関節脱臼で来られている患者さんが、

「前回して頂いた頭の鍼はすごく良かったです。きょうもして頂けませんか」と言う。

「ああ、頭皮鍼のことですね。わかりました」と言って、脳幹区、小脳区、右の下肢区、そして百防、陰査穴と鍼をしました。

ところが、鍼を抜いてから、下腿の胆経を指さして、

「ひどくはないのですが、ちょっとここが痛いです」と言います。

「おっと!」と思い、スタッフに頼んで、頭痛やめまいにも効く胆経の「臨泣」にお灸を1壮してもらいました。
しかし治りません。
そこで前回の治療を思い出し、左の下肢区にも鍼をしましたら治まりました。

頭皮鍼は、症状のある側にする鍼と、症状の反対側にする鍼があるのですが、「髪際にする鍼」の場合は、今まで同側に刺鍼して治めていたので、習慣的に症状のある側に刺鍼したのが原因だったと考えられました。

右に刺すか、左に刺すかという判断は、合谷や二頭筋で調べる方法もあるのですが、今回は調べずに、症状のある同側に刺鍼したのが原因だったのか、といろいろ考えました。
そして出した結論は、

① 先に合谷や二頭筋で調べてから刺鍼する
② 症状のある側に刺して様子を観る
③ 両側に刺す

という3点が考えられました。
②の「様子を観る」というのは、無責任のように思われるかも知れませんが、頭皮鍼は、鍼を刺してすぐ結果がわかるので、「様子を観る」と言っても、時間にして何分かですので問題ありません。

頭皮鍼は、わずかな位置の違いや角度の違いで、全く効果が出ないときもありますので、おそらく、おそらくですよ。
おそらくそのような間違いをして、「これは効かない」と思った人も多いのではないかと思います。

実は私も、最初にYNSAの本を手にして、膝痛の患者さんを何人も治療したのですが、全く効果がなかったので、一時期、YNSAの治療法は使いませんでした。
ただし、朱氏の頭皮鍼や頭蓋JAAは使っていました。
YNSAの本は多分、2年以上本棚の肥やしになっていたと思います。(^_^;)

しかし最近使い始めて、治療効果のいい部位と、そうでない部位があることがわかりましたので、他の治療と組み合わせて使うようにしています。
「頭蓋JAA」との組み合わせが多いのですが、七星論での「頭部七星」とも組み合わせて使っています。
そのように組み合わせて使うことで、より効果の高い治療ができるようになった気がします。

この研究結果は、これから始まる「七星論鍼法」のセミナー  (臨床実践塾)  で公開します。
「七星論鍼法」のことで、きょうもビデオ製作会社の方と打ち合わせをしていたのですが、水曜日にもカメラマンを含めて打ち合わせしますので、なかなかいいのができそうです。

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