米財政改正法案年内可決に暗雲、NYダウ76ドル安・中韓首脳会談で習主席サード問題見解変えず・プーチン大統領、大統領選挙に無所属で出馬と語る（学校で教えてくれない経済学）

ディズニーが21世紀FOX買収で一時80ドル近く上げたNYダウは米財政改革法案年内採決が出来ないおそれが出て来たと伝えられ一転して売られ、76ドル安24,508ドルで取引を終えた。デイズニー株は110ドル、2.8％急騰したと15日朝放送のブルームバーグニュースがトップで伝えた。NY外為市場ではドルが対円で売られ1ドル＝112.33円、ユーロが対ドルで売られた影響で1ユーロ＝132.26円で取引された。米FRBが利上げ、14日、イングランド銀行が政策金利据え置きを決めたことが影響した。EUからの英離脱交渉が第2ラウンドに入るが、交渉結果は英議会の承認を必要とする法案が可決されたことも英ポンド売りを助けた。NY原油（WTI）はバレル57.04ドル、NY金はオンス1,253．80ドルとそれぞれ小幅に反発した。

15日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCは「2人の共和党上院議員が米税制改革法案の中身に異論を唱えた。そのうちの一人共和党議員が中間層の税額控除拡大で注文を付けた。アラバマ州上院補欠選挙で共和党上院議員が議席を失い民主党が勝利した結果、上院で共和51対民主49と差がさらに狭まった影響が早くも出て来た」と伝えた。米ABCは「ディズニーが21世紀FOXを524億ドル（約5兆9,000億円）で買収した。映画、テレビふくめ巨大エンターテイメント事業が誕生する。テレビネットワークで4,800万人がディズニー配信で見ることになる。」と伝えた。15日朝放送の英BBCは「14日から始まったEUサミット会合にメイ首相が出席した。難民問題、英国のEU離脱問題などが協議される。メイ首相は第2段階に入ったとはいえ、EU加盟国27国との具体的な交渉が始まる。しかし、一番問題なのは28番目の難物である英国議会であろう。EUとの合意がまとまっても英議会承認が14日英議会で可決された結果、最大の難関となる。」と伝えた。

15日朝放送のロシアテレビは「プーチン大統領は14日開かれた記者会見の質疑応答の中で来年3月のロシア大統領選挙には特定の政党から立候補しないと答えた。55人の質問に3時間40分かけて答えた。トランプ米大統領をどう思うかと聞かれたプーチン大統領は「私が答える問題でない。アメリカの選挙民が答える問題だがトランプ大統領就任後市場は上昇している。投資家は支持していることの表れではないか。北朝鮮問題はあくまで対話による解決以外ない。ロシア疑惑ではロシアの外交官が米国人と接触したと米国では問題視されている。他国の人間と会って知ろうとするのは、彼らの仕事だ」と答えた。」と伝えた。

15日朝放送の韓国KBS、中国CCTV,シンガポールCNA,香港TVEは14日の習文両国首脳会談の様子を伝えた。シンガポールCNAは「北朝鮮問題、韓国のサード配備問題などが討議された。今回の文韓国大統領の訪問の主な目的は北朝鮮問題の解決であるが、冷え切った中韓関係改善が今一つの課題だった。しかし文大統領夫妻を空港で中国の次官補が出迎えた。韓国のテレビカメランマンが中国の警官に取り押さえられる事件が起こった。韓国のサード配備の中国の考えに変更がなかった。共同声明の発表もなかった」と伝えた。（了）