猪熊佳子日本画教室風景
江嵜企画代表・Ken
なんばパークス7階、猪熊佳子日本画教室と同階にあるさるお店でお昼忘年会があり、会場に出かけるまでの数分を利用して、教室風景をあわただしくスケッチし、自宅で彩色した。猪熊佳子先生を囲み、教室午前の部の生徒13名(女:11,男:2)が参加した。
教室は今年6月末からなんばパークスのビルに仮住まいしている。教室から窓越しに南海難波駅、スイスホテル、なんば高島屋、左にJR難波駅など展望できる。惜しむらくは13人の生徒が絵を描くには正直狭い。元描いていた日本橋にある高島屋別館に2年間のリフォーム工事のあと元に戻る予定と聞いている。
前回に続き、多くの生徒がこの日も来年の干支を色紙に描いた。筆者は前回までの教室で先生の手ほどきを受け自宅で作成、それぞれ既に無事嫁入り先に届けることが出来ほっとしている。お陰で好評のようだ。当欄でも紹介したワンちゃんの絵を来年の年賀状に使いたいとのお申し出もあり快諾した。これも猪熊佳子先生の原画とご指導あっての話である。自分ひとりだけでは描けない。
今年は、前々から本画にしてみたいと思っていた「心斎橋、かに道楽風景」を制作した。本画とスケッチとはわけが違う。恥ずかしながら、いざ描いてみて難物だったことを改めて実感した。来年は阪神なんば線車内風景にトライしたいと思っている。3~4年前に描いたスマホに夢中になって座る数人の様子を描いたスケッチ画を題材に選んだ。
猪熊先生から「ひとりひとりをしっかり描き切るように」とのアドバイスをいただいた。イラストと日本画とは異なる。猪熊先生からわざわざスマホから検索して、ある洋画家が描いた街を歩く群衆の絵を拡大して見せていただいた。一人一人の人物が、群衆の中では点に見える。ところが拡大して見ると顔形、衣裳含めて全てが詳細に描かれていた。
猪熊佳子先生は来年、高島屋京都店を皮切りに猪熊佳子日本画展開催が予定されている。来年にはまだ開催予定日は決まっていないが、香雪中之島美術館での森田りえ子展も開かれる。現在午前の教室には森田りえ子先生時代からの生徒は筆者含め6人となった。森田りえ子、猪熊佳子という稀代の日本画家に恵まれひたすら感謝である。(了)