丑年第二弾
江嵜企画代表・Ken
11月15日、大阪の日本橋にある高島屋友の会、日本画教室の日、日本画家、猪熊佳子先生に丑年の干支の色紙のご指導を受けた。
たかが色紙と言うなかれ。されど色紙である。猪熊先生の手本を見ながら仕上げるのであるが、描き手に気のゆるみがあると、出来上がりは、死んだ絵になるから怖い。
絵を描くことは、絵と己とのある種格闘技だと思っている。時に、画龍点睛という言葉がある。竜の絵に目を入れた途端、絵に描いた竜が天に昇って行ったという有名な逸話がある。
目だけ先生に描きこんでいただきたいと思っていた。見事、当てが外れた。最後まで自分で仕上げなさい。目は自分でも描けますときっぱり。
あらかじめ先生が用意された色紙の絵は、親子2匹の牛が描かれていた。それでも十分絵になる。ただ、どことなく寂しい。なんと、思いがけずも、先生、直々、筆に墨を付けて、さっ、さっさと、竹の絵の下絵を描き加えてくださった。自宅に持ち帰り彩色して仕上げたのが、このたびの干支の絵である。
竹が入る前と竹が入った後と比べると、かくも違うものかと、改めて感じ入った次第である。
当の色紙は、今年も一年お世話になった鍼灸医のS先生に感謝の気持ちを伝えるべく持参する予定である。光栄にも、色紙は来年も一年間、医院玄関に飾られる。(了)