30日からローマでG20が、31日からCOP26が英グラスゴーで開かれる。バイデン米大統領はじめ各国首脳が相次いでローマに到着している。G20ではコロナ、気候変動対策、エネルギー高騰など様々な問題が討議される。COP26では2050年排気ガスゼロを目指すが共同声明にはどのような形となるか決まっていない。中国は既に2060年カーボンニュートラルの目標を変えないなど多くの開発途上国が2050年のカーボンンニュートラル目標達成はむつかしいと見られている。そのため習近平主席はオンラインでの参加となったとNHK/BS「ワールドニュース」で30日朝放送のシンガポールCNAが伝えた。米国では3日まで米FOMC会合、5日に米雇用統計が発表される。FOMCではテーパリング(債券購入数量段階的縮小)を11月から開始し来年半ばで終了する。FRBは現段階では利上げの具体的な時期は明確にしていないと投資家は見ていると29日、ロイター電は伝えた。
29日、NYダウは35,819ドル、89ドル、0.25%高、S&P500、4,605、8ポイント、0.19%高、ナスダック、15,850、72ポイント、0.38%高で取引を終えた。個別銘柄ではダウではマイクロソフトが331.62ドル、2.24%高、ダウを47押し上げ、一方、アップルが149.80ドル、1.82%安、ダウを18押し下げ明暗を分けた。ナスダックではデルタ株感染再拡大に伴う人手不足でネット通販に急ブレーキがかかり7~9月の最終利益が前年同期比50%減を発表したアマゾンが3,372.43ドル、2.15%安、一方、先行きの業績期待をはやして電気自動車テスラは1,114.00ドル、3.43%高と続伸したとロイター電は伝えた。
恐怖指数VIXは16.26と1.63%低下、米10年債利回りは1.561%、0.52%低下した。NY外為市場では1ドル=113.97円とドルが買い戻された。1ユーロ=131.733円とユーロが売られた。1英ポンド=156.00円、0.38安で取引された。イングランド銀行が12月に利上げ観測がある。利上げ見送りとなれば英ポンドは売られるとロイター電子版は書いた。NY原油はWTIがバレル83.25ドル、0.53%高、北海ブレント、同83.68ドル、前日比横ばいでWTIとほぼ並んだ。OPECプラスが供給拡大見送り一方世界の原油需要は回復が期待されており需給ギャップ拡大からWTIのバレル90ドルを市場は見込んでいる。NY金はオンス1,784.90ドル、0.98%安、ビットコインは6万2,352ドルと反発したとロイター電は伝えた。
30日朝放送の英BBCは「フランス海洋当局が英漁船1隻を拿捕、1隻に罰金を科した。英外務省は駐英フランス大使を呼び出した。G20出席のジョンソン英首相とマクロン仏大統領が会談する可能性がある。」と伝えた。英BBCは「英国の29日の新規コロナ感染者数が過去24時間で4万3,467人へ6,000人減少した。9,000人が入院している。死者は186人、国民の79.4%が二回目のワクチン接種を終えている。3回目の接種が始まる。学期休みの学生に感染者が増えている。ハローウイン休日の後の影響が懸念される。」と伝えた。(了)