米2月のISM非製造業景況指数が55.1と予想を大幅に上回った。加えて米10年物債券利回りが4%を割り込んだ。3日のＮY株は3主要指数共に値上がりした。3日のWSJ電子版は「米経済の底堅さ（resilient）が、インフレと金融引き締め懸念を上回り株価が上昇した。」と伝えた。3日のブルームバーグ電子版は「2月の米ISM非製造業総合指数が経済の堅調さを示した。新規受注が2ポイント上昇して62.2ポイントと2021年11月来の高水準を記録した。雇用指数が4ポイント上昇、54を記録した。コロナで対応できなかった雇用が改善しつつあることを示した。10日発表の2月米雇用統計が今後の手掛かりとなる。」と伝えた。
3日のNY市場でダウは33,390ドル、387ドル、1.17%高、Ｓ&P500は4,045と64ポイント、1.61%高、ナスダックは11,689と226ポイント、1.97%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは18.49と5.62%低下した。米10年債券利回りが3.958%と2.83%低下、4%を割った。2年物、5年物も共に低下した。NY外為市場では1ドル=135.84円、0.68%安、1ユーロ=144.44円、0.34%安、1英ポンド=163.58円、0.13%高で取引された。NY原油（WTI）はバレル79.86ドル、2.19%高、北海ブレント、同85.97ドル、1.44%高で取引された。NY金はオンス1，861.50ドル、1.14%高、ビットコインは2万2,287ドル、5.21%値下がり。
4日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「英国の一部電力会社が電気料金を3月引き延ばすと発表した。ロシアのウクライナ侵攻で天然ガス価格が急騰していたが昨年後半から下落している実態に合わせて対応する動きと見られる。それ以降については不透明のである。暖冬の影響もみられる。」と伝えた。ドイツZDFは「ショルツ独首相は自身からの申し出でバイデン米大統領との会談のため間もなくワシントンに到着する。二人だけでウクライナ問題その他の問題について静かに語り合いたいとのショルツ首相の強い希望があった。」と伝えた。
シンガポールCNAは「①5日から全人代が始まる。前日の4日には国勢助言機関である全国政治協商会議が開かれる。数千人が一堂に会する。注目の台湾問題で会合に先立つ記者会見で「台湾は中国の一部である」「外国の干渉は許されない」との従来からの見解を述べるにとどまった。②豪日米印4国連携枠組みクワッド会合が3日開催され、すんなり共同声明が発表された。Ｇ20外相会議欠席の林外相も出席した。日本はクワッドを最重要視している表れだろう。林外相は「中国はルールに従うべきだ。」と述べた。インド外相はＧ20外相会談の際、中国の秦外相と会談した。」と伝えた。上海衛視は「上海代表が全国政治協商会議出席に出発した。今年は特に基礎科学での人材育成で工学博士を増やすことを提言する。」と伝えた。韓国KBSは「①北朝鮮の挑発が止まない。韓米軍事演習が3日も行われた。②豚肉の値上りで輸入豚が増えている。3月3日、豚肉半額イベントが開かれた。」と伝えた。世界では日々情報が氾濫している。曇りなき目で見る大切さが求められる。（了）
