SVB(シリコンバレー銀行)の10日に経営破綻のあとシグネチャー銀行が12日破綻した。英HSBCは12日、SVB英国法人を1ポンドで購入を発表した。8日に経営破綻したシルバーゲート銀行含め米国の3つの銀行が1週間で破綻したことになる。バイデン米大統領は米国の銀行システムは安泰だと預金者に平穏を呼びかけた。FDIC(米連邦預金保険公社)はSVBの預金者は13日から預金引き出しが可能になると発表した。
13日、ブルームバーグ電子版は「週明け13日、NY市場では米地方銀行の株が売られ、一時、フアースト・パブリック、79%安、ウエスタンアライアンス、85%安、バックウエストバンコープ60%安と大幅値下がりした。大手銀行のバンクオブアメリカ、シティ、ウエルズファーゴが3%、ゴールドマン3.7%安、アメリカンエキスプレス4.9%と金融株全般で値下がりした。一方、安全資産として米国債が買われた。利回りが6%前後大幅低下した。2年物米債券の利回りが一時、3.935% 迄低下した。米政策金利のFFレート上限の4.25%を割り込んだ。14日発表予定の2月のインフレ指数の米CPI(個人消費支出指標)を見極めたいとの見方はあるが、3月21日,22日の次回米FOMC.84下落した%SVB破綻前に見られた0.5%利上げ観測は完全に消滅、0.25% 利上げ観測さえ疑問視される状況にある。NY外為市場では、一時、1ドル=132円台までドル安・円高が進んだ。」と伝えた。14日、日経平均株価は27,299円、前日比1.91%安で前場の取引を終えた。為替は東京市場で1ドル=133.72円で取引された。
13日、NY市場でダウは31,819ドル、90ドル、0.28%安、S&P500は3,855と5ポイント、0.15%安、ナスダックは11,188と49ポイント、0.45%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは26.52と6.94%上昇した。米10年債利回りは3.562%へ3.84%低下した。NY外為市場で1ドル=133.23円、1.38%安、1ユーロ=142.77円、0.66%安、1英ポンド=161.96円、0.39%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル74.53ドル、2.81%安、北海ブレント、同80.53ドル、2.56%安で取引された。NY金はオンス1,915,50ドル、2.28%高、ビットコインは2万4,107ドル、0.64%高で取引された。
14日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは「①米SVBが経営破綻した。バイデン米大統領はの納税者に被害はないと述べた。フランクフルト市場は銀行株が売られ3.0%値下がりした。②全人代が12日終了した。何もかも習主席の号令ひとつで決められることがはっきりした。」と伝えた。アルジャジーラは「バフムトでロシア、ウクライナ軍との戦闘が激化している。②SVB経営破綻でバイデン米大統領は安心するよう呼びかけた。2008年の金融危機の再来は避けたい。しかし、簡単に収まらないかもしれない。」と伝えた。豪ABCは「豪英米3国首脳が米国で会談、豪州が米国から原子力潜水艦を購入すると正式に発表した。」と伝えた。シンガポールCNAは「李強氏が中国の新首相に就任した。どこまで独自色が出せるかが課題であろう。」と伝えた。「どうする日本」が日々問われている。(了)