画・江嵜 健一郎
F-1 腹話術グランプリ2023が2023年3月4日(土)13:00から神戸市東灘区文化センター(うはらホール)であり楽しみにして出かけた。たまたまその日は大阪日本橋で日本画教室が午前10時半からあり猪熊佳子先生にお断りして早退,会場にかけつけた。会場の様子をいつものようにスケッチした。
以前当欄に紹介した筆者自宅マンションと同じマンションにお住いのやないあつ子さんがF-1腹話術グランプリ実行委員会代表で開会式閉会式の挨拶をされた。
挨拶の中で「今回は①エンターテインメント、②映像、③仕事に使える腹話術、3部門の挑戦です。今日までの彼らの努力に、どうか笑顔と拍手でお迎えください。さあ!今日も一日笑ってスタートです!」と話された。
第一のエンターテインメント部門は,出演順で、マダムJOY(東京都)、香之鳥(茨城県)、笹本旭(神奈川県)、ひとみ(東京都)、勝手にお祝い協会(2名)(大阪府),金ちゃん(北海道)計7名がそれぞれ4分の演技を競った。
それぞれの演技の後、審査員のいっこく堂さん他が各演技2名で交代で講評した。一例として、3番目に登場した2014年生まれ今年8歳の笹本旭君の場合はこうだ。
(いっこく堂)「いつから腹話術をはじめたの?」『半年前です。』「人形は?」『お母さんに作ってもらいました。』「人形の声がやや苦しそうだったかな。メリハリをつけたらもっと良くなると思います。」などとやさしくかみ砕いて話される姿が強く印象に残った。
いずれの部門も僅差だったそうだ。エンターテイン部門ではひとみさんが優勝した。一年たらず前に始めた。今回で9回目の舞台というから驚きである。若干8歳で決勝に進んだ笹本旭君にF1グランプリ初の特別賞がやないあつ子さんからお人形がプレゼントされた。
第2の映像部門は腹話術、音響、演出全てをまとめてわずか1分間の映像で5人が競う新企画だった。第3の「仕事に使える腹話術」も新企画で7分間を3人が競った。第2、第3部門は共に香之鳥(渡辺隼人)さんが優勝した。
いっこく堂さんは講評の中で「40年前腹話術がまだ知られていないとき税関で人形の中身まで聞かれた時代だった。腹話術が一人でも多くのひとに知ってもらいたい。80回大会までいないと思うが、F-1がいつまでも長く続けられることを祈っています。」と話された。
やないあつ子さんは「特にいっこく堂さんにはご無理いただいており感謝しています。多くの方々にも支えていただき本日を迎えられました。来年もF―1グランプリを元気で迎えましょう。ありがとうございました。」の挨拶があり午後4時お開きとなった。(了)