「銀行システム不安が後退、29日、NY株式市場ではインテル株高がリード、ダウ、S&P500,ナスダックともに値上がりした。ホワイトハウスは1,000~2,500億ドル予算化を含む銀行システム安定化法を米議会に提出した。」と29日、WSJ紙電子版が伝えた。
29日、NY市場でダウは32,717ドル、323ドル、1.00%高、S&P500は4,027と56ポイント、1.42%高、ナスダックは11,926と210ポイント、1.79%高で取引を終えた。個別銘柄ではインテルが31.52ドル、7.61%高。インテルは電気効率が高く、収益性も高いとされる半導体チップ新製品をAI市場へ来年初めに投入すると発表した。恐怖指数VIXは19.12と4.26%低下した。株反発の背景には米銀行破綻がもたらした銀行危機が米FRBに利上げの早期停止を促すとの見方が一部に出ている。10年債利回りは3.566%と横ばい。NY外為市場では株高を受けてドルが買われた。1ドル=132.75円、1.39%高、1ユーロ=143.92円、1.36%高、1英ポンド=163.47円、1.17%高で取引された。NY原油(WTI)はバレル72.81ドル、0.53%安、北海ブレントは同77.53ドル、0.18%高で取引された。NY金はオンス1,982.70ドル、横ばい、ビットコインは2万8,397ドル、4.17%高で取引された。
30日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①英政府は不法移民対策として600万ポンド(9.8億円)予算化する。収容施設として有休ホテル、旧軍施設、海上船舶などを利用すると発表した。関連施設のある地元住民は反対している。不法移民対策にはコストも伴うが貧しい国の人々に対する豊かな国の倫理的な側面にどう対応するかも問われる。②チャールス英国王夫妻が29日ベルリンに到着した。最初に訪れる予定のパリ訪問が年金法案反対デモにより延期されたためドイツが英国王の最初の外国訪問国となった。スタインマイヤー大統領はじめ最高の歓迎を受けた。」と伝えた。ドイツZDFは「①ドイツ連邦議会で温暖化防止法案の審議が難航している。暖房機器変更への税制支援、アウトバーンでのトラック通行料引き上げ、鉄道網の近代化などを盛り込んだ。野党は対策が不十分だと反対している。②ドイツは専門職労働者の深刻な不足に直面している。専門能力のある外国人労働者確保が思うように進んでいない。③グロスIAEA事務局長がウクライナのザポリ―ジア原発を視察した。ロシア軍が管理しておりロシアの攻撃に曝されている。」と伝えた。
シンガポールCNAは「①蔡台湾総統は台湾と国交のあるグアテマラとベリーズ訪問の後サンフランシスコに立ち寄りマッカーシー米下院議長訪問を予定している。中国毛報道官は「台湾は中国の一部だ。一国二制度を容認している米国は行動で示せ。蔡氏が米下院議長と会談すれば中国は報復措置をとる。」と述べた。②ミヤンマー国軍はスーチー氏率いる政党「NLD」を解党処分すると発表した。」と伝えた。韓国KBSは「ユン韓国大統領訪米を控えてキムソン韓国安保室長が辞意表明、後任にチヨテオン駐米大使が内定した。」と伝えた。日本では24年度から使われる検定教科書を発表した。デジタル化推進が骨子と伝えられる。デジタル化は時代の要請だが、子供に考える力を鍛えさせる事も忘れないで欲しい。(了)