(学校で教えてくれない経済学)
「米下院債務上限法案通過と6月米利上げ見送り観測浮上でリスクオンハイテク株高がリードでNY株は値上がりした。欧州のインフレ率鈍化で利上げ一時停止観測が台頭」と6月1日、WSJ紙電子版が伝えた。ブルームバーグ電子版は「①米利上げ休止観測で債券が上昇、利回りが低下した。1ドル=138円台後半が予測される。②米ISM製造業指数が7か月連続で低下した。」と伝えた。FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「①米下院債務上限法案が下院を通過し上院審議へ移る。歴史的デフォルト回避に向けて早期成立をホワイトハウスが督促した。②5月の中国PMI指数で民間調査機関は50.9と2か月振りに50を超えた。一方中国統計局は48.8と前日発表した。中国はコロナは克服したが需要回復の勢いは鈍い。物価上昇率は低位で推移している。中国株は年初高値から20%下落した。」と伝えた。
6月1日、NY市場でダウは33,061ドル、153ドル、0.47%高、S&P500は4,221と41ポイント、0.99%高、ナスダックは13,100と165ポイント、1.28%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは15.65へ12.76%低下した。米10年債利回りは3.603%と0.95%低下した。NY外為市場で1ドル=138.82円、0.37%安、1ユーロ=149.37円、0.31%高、1英ポンド=173.88円、0.31%高で取引された。NY原油(WTI)はバレル70.19ドル、3.08%高、北海ブレント、同74.36ドル、0.66%高で取引を終えた。NY金はオンス1,995.30ドル、0.66%高、ビットコインは2万6,840ドル、1.36%安で取引された。
2日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①コロナパンデミックで多数の犠牲者を出した。政府は過去3年、どう判断し、何を決めたのかについて明らかにすべきだと厳しい声が与野党から出ている。スナク首相は「調査に協力はする」とのみ述べた。②英住宅価格が22年8月以降下がり続けている。新しく家を買う人はお得かどうか。上昇したローン金利は今後どうなるのか。今のところ先は見えない。③アフガニスタン戦争でのタリバン殺害で英雄扱いされていた元オーストラリア人兵士の裁判での訴状4件の罪状が正しかった。戦争犯罪に値すると豪裁判所が判決した。本人は全て否定している。」と伝えた。
シンガポールCNAは「オースチン米国防長官は日本を訪問した。南シナ海での中国の行動を非難した。毛報道官は「米中の困難をもたらしたのは全てアメリカの責任だ」と非難した。オースチン氏は浜田防衛大臣と会談した。浜田大臣は「力による現状変更は容認できない」「北朝鮮問題日米韓で協議する」と語った。北朝鮮は「米国の非難は主権の侵害だ」と非難した。②ロシアからインド向けの原油輸出が昨年対比6倍に増えた。30億ドル相当の交換出来ないルピーの対応にロシアは苦慮している。」と伝えた。韓国KBSは「北朝鮮ロケット発射は失敗した。一方、韓国の対応にも問題があった。避難警報を何故出したのか。どこに逃げるかについて触れなかった。ユン大統領は関係者に注意したと述べた。キム総書記の妹のキムヨジョン氏は「北朝鮮は宇宙に権利がある。任務遂行に直ちに着手する。」と述べた。氾濫する情報の中でどうする日本。リーダーの責務が日々厳しく問われている。(了)