肩痛(五十肩含む)の操体法
操体法というのは、仙台の医師である橋本敬三先生が考案した手技療法で、内外に広く普及されました。
操体法においては痛みや凝りなど「不快」に感じるのは、身体のバランスだけではなく、食事・呼吸・運動・精神・環境といった幅広いバランスの崩れだと考えあっれています。
これらのバランスが崩れることによって、痛みやコリが生じ、身体機能が低下し、内臓などに悪影響を与えるというわけです。
その悪影響を受けた身体のバランスを整えるためには、「心地よいと感じる方向」に体を動かすことが強調されています。
そして、「治す」という考えではなく、心地よい(快)感覚を繰り返して、自然治癒力を高めることができ、痛みやコリがなくなることを目指しているところが、多くの方々に共感を持たれたのではないかと考えています。
操体法とやや類似した健康法に、私が支持した宮本紘吉先生発案の「新正体法」というのがあります。
それは私が西日本の講習を担当したもので、当時は旅から旅という感じで講習をして渡り歩いていました。
新正体法の原理は、操体法とは逆の発想で、「矯正される角度で力を入れて瞬間脱力する」という方法です。
※ 操体法は「動かしやすい角度に動かして抵抗を加えて瞬間脱力する」という方法です。
私は、新生体法の講師として西日本を講習で回っていたこともあるので、新正体法を治療に取り入れる場合が多いのですが、今回のように操体法を取り入れることもあります。
操体法と新生体法の優劣を考えるのではなく、症状に応じて「適宜」使い分けています。
上の写真は、先日「肩関節の痛み」を訴えて来た方を治療しているところですが、その時は操体法のテクニックを使いました。
もちろん、その場で痛みは和らぎました。
バンザイをすると痛みがあったのですが、痛みが取れていました。
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きょうは臨床実践塾の予定だったのですが、参加予定の方々が、入院や親戚の不幸で参加できなくなったので、皆さんと相談して「リモート個人講習」に変更しました。
個人講習は、その方が悩んでいる治療とか経営とかにアプローチしますので、参加者としては、このほうが利益は大きいです。
詳細は、該当者に直接メールでお知らせ致します。