「ぎゃらりぃ思文閣」で開かれた京・花・暦、森田りえ子展の初日の
レセプション訪問の前に、神戸国際大學主催の林忠吉教授の「新しい
國際分業と日本経済の再生」と題した講演を聞いた。
京都の会場では着物姿の日本画家、森田りえ子さんに花を添える
かのように3人の舞妓さんが客人を迎えてくれた。一方、神戸の
土曜講座では、熱心な熟年男性がアジアにおける国際分業の実態と
日本の将来いかにあるべきかについて林教授の熱弁を傾聴した。
林(りん)教授はまもなく退官されるとの紹介があったが、アジアの中で、
日本が特に中国との関係をいかにうまくやりこなせるかどうかにかかっていると
予定時間をオーバーして力説された。
アジアは1997年、アジア通貨危機という厳しい試練を受けた。その結果
アジア域内の交易が増えた。中でも中国のプレゼンスは大きくなった。
先日の中国株の暴落をきっかけに世界同時株安がはじまった。中国の
存在がいかに大きいかを世界に知らしめるきっかけになったのは好例だ。
しかし、その一方で、将来を展望するにあたり、中国が農村での所得格差
など不確実性を抱えているために、中国との関係がうまくいかなくなると、
問題は益々拡大すると警告された。
日本経済再生はアジアでのFTA(自由貿易協定)の締結が不可欠であるが、
これは一挙に行かない。不確定要素を一つ一つ取り除いていくことが重要だ。
それにはお互いの信頼関係がなければなにをやってもうまくいかない。
日本の問題として、通信技術の急速な発達とそれに伴う通信コストの
軽減が期待できる。アウトソーシングの活用がますます進む。しかし、
ことばの問題が日本では障害になる。英語を自由に使えぬ国は
凋落するとまで林教授は話した。
ただ、私見ながら、戦後60年もたって、今さらのような気がしてならない。
なぜ日本人は英語が身につかないのか。英語が使いこなせなくても
今までは少なくとも、大部分の日本人は十分生きていけたからである。
森田りえ子展では、100号の舞妓さんの絵が会場奥に飾られ、画廊の両サイドに
花暦展の名のとおり12ヶ月にわかれて扇面画が並べられており堪能した。
会場では、森田先生の母上とも久しぶりでお会いすることが出来、姉上や
日本画家の猪熊佳子先生とも親しくお話が出来たことは幸いだった。
あわただしく神戸、京都を駆け回ったが充実の半日であった。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
レセプション訪問の前に、神戸国際大學主催の林忠吉教授の「新しい
國際分業と日本経済の再生」と題した講演を聞いた。
京都の会場では着物姿の日本画家、森田りえ子さんに花を添える
かのように3人の舞妓さんが客人を迎えてくれた。一方、神戸の
土曜講座では、熱心な熟年男性がアジアにおける国際分業の実態と
日本の将来いかにあるべきかについて林教授の熱弁を傾聴した。
林(りん)教授はまもなく退官されるとの紹介があったが、アジアの中で、
日本が特に中国との関係をいかにうまくやりこなせるかどうかにかかっていると
予定時間をオーバーして力説された。
アジアは1997年、アジア通貨危機という厳しい試練を受けた。その結果
アジア域内の交易が増えた。中でも中国のプレゼンスは大きくなった。
先日の中国株の暴落をきっかけに世界同時株安がはじまった。中国の
存在がいかに大きいかを世界に知らしめるきっかけになったのは好例だ。
しかし、その一方で、将来を展望するにあたり、中国が農村での所得格差
など不確実性を抱えているために、中国との関係がうまくいかなくなると、
問題は益々拡大すると警告された。
日本経済再生はアジアでのFTA(自由貿易協定)の締結が不可欠であるが、
これは一挙に行かない。不確定要素を一つ一つ取り除いていくことが重要だ。
それにはお互いの信頼関係がなければなにをやってもうまくいかない。
日本の問題として、通信技術の急速な発達とそれに伴う通信コストの
軽減が期待できる。アウトソーシングの活用がますます進む。しかし、
ことばの問題が日本では障害になる。英語を自由に使えぬ国は
凋落するとまで林教授は話した。
ただ、私見ながら、戦後60年もたって、今さらのような気がしてならない。
なぜ日本人は英語が身につかないのか。英語が使いこなせなくても
今までは少なくとも、大部分の日本人は十分生きていけたからである。
森田りえ子展では、100号の舞妓さんの絵が会場奥に飾られ、画廊の両サイドに
花暦展の名のとおり12ヶ月にわかれて扇面画が並べられており堪能した。
会場では、森田先生の母上とも久しぶりでお会いすることが出来、姉上や
日本画家の猪熊佳子先生とも親しくお話が出来たことは幸いだった。
あわただしく神戸、京都を駆け回ったが充実の半日であった。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)