10月20日のNYダウは、薬品売り上げ世界ナンバーワンのPfizer株の7%値下がりが先導して、133ドル安と大幅値下がりした。ハイテク株のeBay社の業績悪化懸念で5%値下がりしたこともNYダウ下げに追い討ちをかけた。
全般根強いインフレ懸念があること。米利上げ継続期待から住宅ローン金利が年6%台へ乗せたこと。米消費者信頼感指数がいまひとつ元気がないこと。ここへ来て住宅関連銘柄が売られてきていることに見られるように、米景気を牽引してきた住宅ブームの先行き不安が出てきたこともNYダウの上値を重たくしているようだ。
三日天下ということばはある。しかし、一晩寝ている間に、123ドル上げたNYダウは目が覚めたら133ドル下げた。だから日本人に株式投資は敬遠されるのかもしれない。
ところでファイザー社は、2005年7~9月の純利益が前年比52%、33億ドルから16億ドルへ減少したと発表した。パテント損失、心臓病への副作用懸念が出た痛み止め薬Cox-2やバイアグラの売り上げ減など稼ぎ頭の落ち込みが響いて、売り上げが全体で5%、減ったことに利益減以上に投資家はマイナスに反応したとWSJ紙電子版は紹介している。
ファイザー社は、2006年、2007年についても当初の業績見通しを下方修正した。
自動車といえばGM(ゼネラルモーターズ)、薬といえばPfizer(ファイザー)である。アメリカを象徴する世界に冠たる企業に次々とマイナス決算を発表されると、実態以上に投資家に失望感を与えるのであろう。
一方、10月20日のNY原油12月先物(WTI)相場は、一時バレル2ドル以上下げ、バレル59.90ドルを記録した。ハリケーンWilmaの勢力が衰えたことと米国の石油ガソリン在庫が増加したことを材料にして値を下げた。NYダウは原油安を無視した。
今年に入り、原油が上げてNYダウは下げ、原油が下げてNYダウは上げてきた。ところが最近は原油が下げてNYダウが下げるようになった。原油相場が下げてダウ採用銘柄のエクソン株が下げたこともNYダウ下げに貢献している。
昨日、中国の2005年7~9月のGDPが前年比9.4%増加したと中国政府は発表した。05年10~12月と2006年は8%台への減速を予測しているが果たしてどうか。
明日から日本シリーズが始まる。プロ野球ファンの一人として楽しみだ。大地震さえ起こらなければ日本という国は本当に平和な国なのかもしれない。(了)
全般根強いインフレ懸念があること。米利上げ継続期待から住宅ローン金利が年6%台へ乗せたこと。米消費者信頼感指数がいまひとつ元気がないこと。ここへ来て住宅関連銘柄が売られてきていることに見られるように、米景気を牽引してきた住宅ブームの先行き不安が出てきたこともNYダウの上値を重たくしているようだ。
三日天下ということばはある。しかし、一晩寝ている間に、123ドル上げたNYダウは目が覚めたら133ドル下げた。だから日本人に株式投資は敬遠されるのかもしれない。
ところでファイザー社は、2005年7~9月の純利益が前年比52%、33億ドルから16億ドルへ減少したと発表した。パテント損失、心臓病への副作用懸念が出た痛み止め薬Cox-2やバイアグラの売り上げ減など稼ぎ頭の落ち込みが響いて、売り上げが全体で5%、減ったことに利益減以上に投資家はマイナスに反応したとWSJ紙電子版は紹介している。
ファイザー社は、2006年、2007年についても当初の業績見通しを下方修正した。
自動車といえばGM(ゼネラルモーターズ)、薬といえばPfizer(ファイザー)である。アメリカを象徴する世界に冠たる企業に次々とマイナス決算を発表されると、実態以上に投資家に失望感を与えるのであろう。
一方、10月20日のNY原油12月先物(WTI)相場は、一時バレル2ドル以上下げ、バレル59.90ドルを記録した。ハリケーンWilmaの勢力が衰えたことと米国の石油ガソリン在庫が増加したことを材料にして値を下げた。NYダウは原油安を無視した。
今年に入り、原油が上げてNYダウは下げ、原油が下げてNYダウは上げてきた。ところが最近は原油が下げてNYダウが下げるようになった。原油相場が下げてダウ採用銘柄のエクソン株が下げたこともNYダウ下げに貢献している。
昨日、中国の2005年7~9月のGDPが前年比9.4%増加したと中国政府は発表した。05年10~12月と2006年は8%台への減速を予測しているが果たしてどうか。
明日から日本シリーズが始まる。プロ野球ファンの一人として楽しみだ。大地震さえ起こらなければ日本という国は本当に平和な国なのかもしれない。(了)