ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米化学大手デュポンとダウ・ケミカル経営統合交渉進展、「自社への信頼と将来性を断念した様に

2015-12-10 10:56:17 | 経済学
見えて悲しい」:WSJ紙、デニス・バーマン記者(学校で教えてくれない経済学)


9日のNYダウは前日比75ドル安、17,492ドルで取引を終えた。しかし、ダウ・ケミカルとデュポンの経営統合交渉が進展していると伝えられた後、両社の株価は前日比11%を超える大幅上昇となったと10日付ブルームバーグ電子版でJosephCiolli記者が書いた。9日付のWSJ紙電子版でDennisBerman記者はダウケミカルとデュポンとの経営統合をめぐるニュースを取り上げ「ウオール街の視点で見ると米化学大手デュポンとダウ・ケミカルとの合併は完全に理に適っている。コスト削減。合理化。最終的には時価総額がいずれも600億ドル(約7兆3,700億円)の企業が2つの問題を終了するからだ。しかし、悲しい側面もある。それは米産業の盤石な基礎を形成する2社が自社への信頼と将来性を断念したように見えるからだ」と書いた。WSJ紙電子版でDavidBenoit記者は「事情に詳しい関係者によると、両社は数日中にも合意を発表する可能性がある。来週からデュポンの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めることになったエドワード・ブリーン氏(59)は大企業分割について豊富な知見をもつスぺッシャリストだ。統合後3分割の見方が出ている。」と書いた。

一方、9日のNY外為市場では、13年振りの安値を付けたノルウエー・クローネ、コロンビア・ペソ、ブラジル・レアル、ニュージーランド・ドルが対ドルで値を戻した。ドル指数は4日振りで値下がりした。原料価格の下げが一服した。しかし、NY原油(WTI)は一時値を戻したが下げに転じ、バレル37.16ドルで取引を終えた。『原油相場が持続的に上昇するには米国の原油生産が下方修正されることが必要だ。原油相場が反発しなければ資源国通貨反発は期待薄だ』とJPモルガン、外為・金利戦略責任者のジョン・ノーマンド氏は話した。ドルは対ユーロ、対円で下げた。対ユーロでドルは、1ユーロ=1.1018ドルまで下げた。対円でもドルは下げ、1ドル=121.38円、1ユーロ=133.79円で取引されたとブルームバーグ、RachelEvans記者が書いた。9日のNY金相場はほぼ横ばいの小幅高、オンス1,077.60ドルで取引を終えた。米利上げ期待でドルは上げてきた。米利上げがほぼ確実となったところで、ドル売り・円買い、ドル売り・ユーロ買いへ巻き戻しの動きが出てきた。

10日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では英BBCが英中西部カーライルでの洪水被害者に総額5,000万ポンドの救済資金拠出をオズボーン財務相が発表したと伝え「最高6,000ポンドの救済で一息つく」と語るある被災者の声を紹介していた。フランスF2は「パリ襲撃事件でレストラン前で自爆テロで死亡した容疑者の身元がDNA鑑定の結果確定した。」と伝え「あの男がISテロ襲撃事件の実行犯だったとは信じられない」と語る最近までの仲間の一人が語る様子を伝えていた。国営ロシアテレビは「ウクライナは3年間30億ドルの債務をいまも返済していない。国際裁判所に提訴して解決する以外ない」と語るプーチン大統領の様子をテレビ画面に映していた。フランスF2はパリで開かれているCOP21閉幕を控えて開発途上国と先進国との間で温暖化規制の上昇限度を1.5℃以下か2℃以下にするかを含め費用分担について結論が出ていないと伝えた。総論賛成各論反対である。中国CCTVは「北京で排気ガス危機「赤」レベルを3日連続で3倍上回った」と伝えた。(了)

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脳卒中(脳出血、脳梗塞)、心筋梗塞、コレステロール:リアル臨床研究会(臨床実践塾)  連載(14)

2015-12-10 08:42:17 | 診断即治療と虹彩学

2015年11月17日の検査結果



2015年12月03日の検査結果


連載 (1)    (2)    (3)    (4)    (5)    (6)    (7)    (8)     (9)     (10)     (11)     (12)      (13)      (14)      (15)

12月15日に治療院を上本町駅の近くに移転します。
移転先の住所、電話番号は以下の通りです。
〒542-0062 大阪市中央区上本町西5-2-8 ハイツ上町台201
電話 06-6765-7622


肝機能・コレステロール・動脈硬化・脳血管障害について

見えにくいと思いますが、上の写真が2015年11月17日の検査結果で、したの写真が2015年12月03日の検査結果です。
注意して欲しいのは、以下の数値です

11月17日
総コレステロール  675
LDL-Cho      560
LDL計算値      594

12月03日
総コレステロール  468
LDL-Cho      376
LDL計算値     377

薬も使っていたのですが、この方は10年以上コレステロール値が高く、ご本人も「今まで薬を飲んでもわかるように、薬でこれだけ下がるとは考えられない」とメールを送ってきました。

では、何がコレステロール値を下げたのでしょうか。

実は、11月22日(日)に、特別な鍼をしたのです。
それは、肝・腎の機能をアップする鍼です。
その鍼をしている間、ご本人は、肝臓の辺りを触りながら、「ここら辺がいつも重たかったのに、鍼をしている間にかる~くなってきたのです。あんな感じは始めてでした」と話していました。

コレステロールは殆どが肝臓で作られます。
というより肝機能低下でコレステロールが高くなると考えたほうがいいようです。
食事から摂るコレステロールは全体の20%程度を言われます。

ですから、肝機能がアップされたら、コレステロール値が下がってくるのです。
それは、肝機能を整える漢方薬を使っても同じようなことが起ります。
ただし、上のような数値のように下がることはありません。

コレステロール値が高いというのは、血液中にどれだけコレステロールが含まれているかということです。
肝機能が悪ければコレステロールの調節機能もうまく働かないわけで、肝機能を改善することができれば、数値を下げることができるわけです。

コレステロール値は、禁酒をしてもすぐに下がるものではないので、肝機能を正常に戻すのにも大変な時間がかかることになります。
コレステロール値を下げるには、病院で通り一遍で言われるように、肝臓に負担のかからない食生活が要求されるわけです。

コレステロール値を下げるための食生活は、ほとんどの方が知っていると思いますので、ここでは省略しますが、シジミやアサリなどに豊富に含まれるタウリンは、肝臓の働きを助けますので、好んで食べるようにするといいと思います。

一方、脳卒中や心筋梗塞の原因として言われるのが、動脈硬化で、動脈硬化は高コレステロール値も大きな原因と言われています。
そこで、考えたのが、今回この方に施した特殊鍼ですが、この特殊鍼は肝・腎を整えることができるので、大きな期待がかけられています。

たとえば、慢性的な腰痛、肩こりに始まり、消化器系疾患、循環器系疾患、皮膚疾患、生殖器疾患、それらから来る二次的疾患。
数え上げれば切がありません。
ただ、東洋医学を勉強された方ならわかると思いますが、多くの疾患は、集約すれば肝・腎に絞られるので、肝・腎を整えることがいかに大事かということはわかると思います。

1回の治療に3~4時間かかる治療ですので、なかなか手が出せなかったのですが、新しい治療院に移転したら、月~木の間にそのような治療もするつもりです。


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NY原油WTIバレル37ドル台へ下落、11月中国輸出入伸び鈍化、資源国通貨安加速

2015-12-09 10:18:52 | 経済学
NYダウ162ドル安(学校で教えてくれない経済学)


11月の中国貿易統計が輸出入ともに市場の予想を下回り、欧州株、米国株を共に押し下げた。NYダウは162ドル安、17,568ドルで取引を終えた。「中国が貿易相手国として最大のブラジルの株価は3日連続で下げた。インフィニティ・アセット・マネジメント、チーフエコノミスト、ジェイソン・ビエイレ氏は『ブラジル投資家に、あらゆる場所から多数の悪いニュースが届いている。ブラジル市場にとってこれほどまで悪い時期を思い出すのは難しい』と述べた」と9日付サンパウロ発のブルームバーグ電子版でDenyseGodoy記者が書いた。中国貿易統計は8日のロンドン金属取引所でアルミニウムとニッケル相場を押し下げた。一方、8日、NY原油(WTI)相場が続落、バレル37.51ドルで取引を終えた。ロンドンの北海ブレント先物相場が一時バレル40ドルを割った。終値のバレル40.26ドルは2009年2月以来とブルームバーグ、MarkShenk記者は書いた。

8日のNY外為市場では、11月の中国貿易統計を見て、中国経済が10数年振りの鈍化を裏付けた。この日、原油相場がバレル37ドル台まで下げたことが重なり、カナダ・ドル、ノルウエー・クローネ、アフリカ・ランド、ブラジル・レアルなど資源国通貨が幅広く売られたとブルームバーグ、BorisKorby記者が書いた。ノルウエー・クローネは、対ドルで2002年4月以来の13年振りの安値となった。カナダドルは4営業日連続で下げ、一時、1米ドル=1.3622カナダドルと2004年6月以来の11年振りの安値を記録した。対円では1ドル=122.85円、1ユーロ=133.98円で取引された。8日NY金相場は、米利上げがほぼ確実と見て、金利のつかない金の妙味は低下、安値圏でのほぼ横ばいオンス1,076.30ドルで取引を終えた。10年ひと昔という言葉がある。11年振りとか13年振りとか中国の様に10数年振りとかの言葉が乱れ飛んでいるときは用心しなさいと教えてくれているのであろう。

9日朝のNHK/BS「ワールドニュース」では英BBCが今年1月にギリシャからベルギーに潜入したとき容疑者を逮捕しておけば3週間前のバリレストラン襲撃事件は回避できたと伝えた後、動物の餌として大量に使われている抗生物資の影響でスーパー耐性菌が急速に増え、抗生物資が難病に効かなくなるリスクが出てきた。コストを下げるためには牛、鶏などの家畜の餌に抗生物質貸与を止めるわけにはいかないと語るあるイギリス農家の声を紹介していた。英BBCは「中国は英国の比ではない。ラオス、カンボジア、ベトナムいずれ世界中でスーパー耐性菌が拡大するであろう」とニュースを終えた。ロシアテレビは「ロシアの医薬品は国産の比率が10%と低い。しかも国産はジェネリックが多い。官僚システムの弊害だ」と伝えていた。フランスF2は移民排斥を訴えた極右政党の国民戦線が地方予備選で票を伸ばした。オランド大統領の社会党の劣勢が浮き彫りになったと伝えた。米ABCは米大大統領共和党指名候補争いで、ドナルド・トランプ氏が『イスラム教徒の米国への入国を全面的に禁止する』と演説した。パリ同時テロ、カリフオルニア銃乱射事件後、ランプ氏は過激化している。』と伝えた。あと1年を切った段階で史上まれにみる低調な米大統領選挙だといわれる。アメリカが内向きに傾斜している証であろうが要注意の動きだ。(了)

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1月24日は長置鍼法、2月28日はクラニオセイクラルの講習  連載(13)

2015-12-09 09:25:38 | 診断即治療と虹彩学
 

血圧が1時間で10㎜Hg下がりました


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12月15日に治療院を上本町駅の近くに移転します。
移転先の住所、電話番号は以下の通りです。
〒542-0062 大阪市中央区上本町西5-2-8 ハイツ上町台201
電話 06-6765-7622


血圧が1時間で1010㎜Hg下がったデータですが、病院に設置されている血圧計ですので、あまり真剣に考える必要はないのですが、とりあえず参考の為に載せてみました。

この1時間の間に何があったかと言いますと、ゴマを食べただけです。
たったそれだけです。
家に血圧計のある人は、やってみてください。
ゴマをよく噛んで、口の中でごま油を抽出して飲むだけです。

詳細は、新年1月24日のリアル臨床研究会で解説と実技を行ないます。

何のためにそんなことをするのか?

それは、脳卒中の再発防止の方法の一環だからです。
それと同時に、臓腑のひずみを整えることも重要になりますので、1月24日の研究会では、肝・腎の慢性的なひずみを整える治療法を解説します。
私自身の体をサンプルに、何度か実験を繰り返しましたが、体の変わっていく様子を、自分の体で感じることができる治療法です。

承諾を得た3人の患者さんにも使ってみたのですが、いい結果がでました。
患者さんの体験記は近々このブログに書くつもりですが、治療院と自宅の引越しが来年1月まで続きますので、掲載の時期はまだはっきりしません。


2月28日には、クラニオセイクラルの講習を行います。
講師は上原先生と言えば、その世界では有名な方です。
自分が交通事故で苦しみ、いろんな治療院を尋ね歩いているうちに、クラニオセイクラルに出合い、必死になってセイクラルを学んだそうです。

自身のそういう体験を持つ人の多くが高い技術を具えています。
それは、単なるテクニックだけでなく、患者さんの心の変化まで捉えて治療すつからだと思います。
特に、クラニオセイクラルのような微妙なうごっきを察知しながら行うテクニックは、心の変化を読むことに大きな差が出て来ると考えています。

鍼灸も、心の変化を読みながら治療するのと、通り一遍で行なう治療とでは、大きな差がでてきます。
私が考えるのに、患者さんの心の変化を、指先で感じて読み取るのが具体的でわかりやすいのではないかということで、それができればFAT(機能調整療法:触らずに治す治療法の一つ)も難なくできるものと思います。

ご期待ください。


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OPEC価格コントロール事実上放棄でNY原油(WTI)6年振りの安値、バレル37.65ドル、NYダウ117ドル安

2015-12-08 10:47:53 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「ある研究によれば、自然光に当たった人は人工的な光のみの人よりも1日の終わりの注意力が高かった。一方、日光に当たらない人はストレスの抑制を助けるホルモンの一種、コレチゾールが減っていた。日の光は気分や士気を改善させ、疲労や眼の疲れを減らすことも研究でわかった。日没までに家に帰ろうと考えることが1日の終わりに仕事を手早く片付けるモチベーションとなり、実際に多くのことができる。早く会社を出れば娯楽や私用に使う時間が出来る。冬の暗い日も耐えやすくなる。また、早起きした満足感や、暗い中でコンピューターと向かい合わなくても済むことで気分が総じて明るくなった。会社を出る時に頭がぼおーとしたり暗い夜を心配することが減った。結論として、暗闇に囲まれたオフイスにいる時間を減らすことは、1日の終わりの気分と生産性を改善させると言えそうだ」と8日付のブルームバーグ電子版でAlexDikenson記者が書いていた。

12月7日付、WSJ紙電子版でAurieBurkitt記者は「中国は急速に『独身の国』になりつつある。独身成人の数が2億人近くなり全人口の14.6%を占める。1990年は独身比率は6%だった。人口統計学者は、その背景として、離婚率の上昇、晩婚化、結婚しない傾向の強まりを上げる。結婚を先延ばしする人は単身、あるいは家族と同居して満ち足りたシングルライフを築き、そこから逃げられないのだ。一方、米国統計局(BLS)によれば、2014年、米国では独身者の割合が50.2%に達した。英国のイングランドとウエールズでは2011年の統計だが、51%が独身だった。中国で独身の比率が低いのは、儒教の伝統と法規制の両面から一般的には結婚した夫婦が好まれる。上海や広州市では独身者は不動産購入が禁止、雇用主の中には昇給や賃上げで既婚者を優遇するところもある。」と書いていた。

8日朝一番のニュースは、7日のNY原油(WTI)相場が、2009年2月以来、約6年振りの安値、バレル当たり37.65ドルで取引を終えたことだろう。8日付のブルームバーグ電子版でMarkShenk記者は「OPEC(石油輸出国機構)が生産抑制を通じての価格コントロールを事実上放棄した。記録的な供給超過が長引く。ヘッジファンド、アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は『OPECが生産目標設定を見合わせた後、新しい週を迎えて相場は急落した。サウジアラビアはコストの高い生産国を市場から締め出す戦力を強化した。支配的な地位を取り戻すまでは長期戦も覚悟しているようだ』と語った」と書いた。週明け7日のNY株式市場は、原油価格の大幅続落でエネルギー株が売られた影響で、NYダウは117ドル安、17,730ドルで取引を終えた。米FRBは利上げしようとしているが、世界経済の成長は緩慢だ。今後もこの課題は残ると専門家は見ているとJosephCiolli記者が8日付のブルームバーグ電子版で書いていた。7日NY外為市場ではドルが続伸、1ドル=123.36円、1ユーロ=133.61円で取引された。ブラードセントルイス連銀総裁は『データが弱くなれば利上げ中断を厭わず。景気が加速すれば利上げをスピードアップ。特定のパターンにとらわれないことが重要だ』と語った」とRacelEvans記者が書いた。7日のNY金相場は、ドル上昇背景にオンス1,075.20ドルで取引された。原油安が最大のテーマだ。(了)

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神戸で日本初のオリーブ園が開設された:中西テツさん(神戸大名誉教授)大いに語る

2015-12-07 07:55:16 | スケッチ
(スケッチ&コメント)



神戸で日本初のオリーブ園が開設された:中西テツさん(神戸大名誉教授)大いに語る

江嵜企画代表・Ken


 「神戸に明治12年(1879)、日本最初のオリーブ園が、山本通りに開設された。」
と12月6日、午後4時から始まった第92回酒蔵文化道場での講演会で中西テツさん(神
戸大名誉教授)は話をはじめた。勉強不足といえばそれまでだが、神戸に長年住んで
いる人間でも初耳の人が多いはずだ。その名は「神戸阿利襪園」。フランスから約
550本の苗木を入れ、良質なオリーブを生産した。

 「神戸阿利襪園」は、山本通りとトーアドーロがクロスする1町歩(3,000坪余)の
区画である。現在、神戸北野ホテルや公務員宿舎がある。オリーブ園の南側は、神戸
女子大学の三ノ宮キャンパスやイスラム教会のある筋である。北野ホテルの正面に最
近、記念碑が建てられたと中西先生はプロジェクターに映した。

 なぜ、神戸オリーブ園を作る必要があったのか?それは富国強兵、近代化のために
とられた明治政府による殖産振興政策だった。輸出を促進、一方、輸入を減らした。
政府の殖産政策は、インフラ整備、工業化を進める一方で、茶、生糸などの農産品を
輸出し、外貨を稼ぐ。世界遺産に指定された富岡製糸もその一つである。

 明治政府は、海外産の作物類の試験場を作り試験栽培を行った。農業の近代化,勧
農政策である。オリーブ、ゴム、オレンジ、レモン、ブドウ、ユーカリの6種を試植
した。このうちオリーブの実が土質に適応し、新宿試験場の下に出来た三田育種場、
その下部組織として「神戸阿利襪園」と「播州葡萄園」が誕生した。オリーブ油が伸
びた背景の一つに、オリーブの収益性が米の3倍だったことも影響したと中西先生は
話を進めた。

 西南戦争(明治10年)に伴う資金不足からの紙幣増刷、インフレを解消するため、
財政引き締め、デフレが重なる。明治維新以来、産業近代化のために次々生まれた鉱
山、造船、紡績などほとんどの官営工場や施設が、明治13年(1880)払下げ規則公布
により、民間に払い下げされた。「神戸阿利襪園」もその例外ではなかった。日本最
初のオリーブ園は、神戸は貿易港としてその後大きく発展し、農地が不足したことも
影響して20年足らずで閉園となった。

 現在,楠公さんの名で親しまれている湊川神社に高さ14メートルもの大きなオリー
ブの木があると聞いて二度びっくりした。先の「神戸阿利襪園」のオリーブと一緒に
入れたうちの1本であるといわれていると聞くとロマンが膨らむ。明治末、神戸市内
の人家の庭園に点々とオリーブ樹が植えられていたという。オリーブを神戸の町のシ
ンボルにしょうという動きも出てきている。神戸マラソンの優勝者の王冠に使うよう
にもなった。

 オリーブ油が健康にいいという話は有名である。世界のオリーブ油の生産は300万
トンあるが日本ではオリーブの生産地として知られる小豆島の生産量はわずかに12ト
ンと少ない。ほとんどが輸入品だ。講演の後、質問時間に入った。参加者の一人が
「オリーブをデパートなどで買うが上下幅が大きい」と聞いた。中西先生はエキスト
ラバージンオイルが望ましいと答えた後で、価格も含め、オリーブ油を安心して多く
の人に普及させるお役に立てるよう頑張りますと抱負を述べて講演を終えた。(了)


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11月米雇用数、21.1万人増好感、NYダウ396ドル高、ドル反発、一方、OPEC総会で減産合意できず、

2015-12-05 12:54:47 | 経済学
NY原油バレル40ドル割れ(学校で教えてくれない経済学)


「11月の米就業者数が前月比21.1万増加、市場予想も上回り、12月15・16日の米FOMC会合で、過去7年続いた実質ゼロ金利政策に幕を下ろす道を開いた」と5日付WSJ紙電子版でJonHilsen記者が書いた。5日付のブルームバーグ電子版でVictoriaStilwell記者は「米労働省は4日、11月の非農業部門雇用者数は前月比21.1万増、10月の速報値27.1万増を29.8万増へ修正した。家計調査に基づく失業率は5.0%前月横ばいだった。『全セクターで幅広く雇用が増加した。それが重要だ。米金融当局による12月利上げ決定を後押しした。初回利上げ後は緩やかなペースで引き上げられることも示唆している。』とウエルズ・ファーゴ・セキュリティーズのチーフエコノミスト、ジョン・シルビア氏は話した。民間部門の平均時給は前月比0.2%増と前月の0.4%増から減速した。前年比では2.3%増、前月の2.5%増から鈍化した。」と書いた。

4日のNY株式市場は、11月雇用統計を受けて、米国経済は利上げを乗り切るだけの力強さがあるとの見方が強まり、NYダウは前日比2.1%,396ドル高、17,847ドルで取引を終えた。4日のNY外為市場は、11月米雇用数が予想を上回り月内利上げの見方が強まった。ドラギECB総裁が追加緩和の可能性を示唆する発言があり、ドルは対ユーロで反発、一時、1ユーロ=1.0867ドルへ上昇した。対円では、1ドル=123.16円、1ユーロ=133.92円で取引された。4日、NY原油(WTI)は、4日のOPEC総会で生産枠維持を決めたこと受けて、バレル1.11ドル安、39.97ドルで取引を終えた。5日付ブルームバーグ電子版でLauraHurst記者は「議長を務めるナイジエリアのカチク石油担当相は『日量3,150万バレルの生産量を維持した。』と話した。バドリ事務局長は『生産目標については、次回6月総会まで明示を見合わせる』と語った。UBS商品アナリスト、ジョバンニ・シュトーノボ氏は『OPECは最大限の生産量を目指す戦略を続けるつもりだ。無意味な生産上限は少なくとも放棄してよいだろう。供給を調整するという重荷はこれからもOPEC非加盟国にのしかかる。』と話した。」と書いた。4日のNY金先物相場は前日比2.2%高、オンス1,084.10ドルで取引を終えた。『12月の利上げのあと次の利上げまで何ケ月も要する可能性があると市場は確信しているようだ』とBMOキャピタル・マーケッツ、タイ・ウォン氏は話した」とブルームバーグ、JoeDeaux記者は書いた。

一方、5日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でフランスF2は「オランド大統領は4日、空母シャルル・ドゴールにヘリコプターで降り立った。軍の士気を高めるためだ。一方、ドイツ議会はドイツ軍のシリア派遣を正式に承認した。ドイツ憲法が許す範囲内の行動で、フランス軍用機の給油支援など非戦闘地域での後方支援に限定される」と伝えた。フランスF2は「3週間前ISテロの襲撃を受けたレストランが4日再開した」と伝えた。中国CCTVは中国習近平国家主席が50ケ国参加の中国アフリカフーラム会合に出席、3年間で600億ドル支援を約束した」と伝えた。ドイツZDFは「EU内相会議を開いたが難民問題で合意は得られなかった」と伝えた。会議は踊る。個別利害が優先される。(了)

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ECBの金融緩和政策期待外れで、ユーロ対ドルで反発、NYダウ252ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2015-12-04 10:25:21 | 経済学
ユーロ相場が3日のNY外為市場で対ドルで3.1%高と急騰、1ユーロ=1.0940ドルで取引された。ECB(欧州中央銀行)記者会見まで1ユーロ=1.05ドル台までドルが対ユーロで買われていた。ECBが発表した追加緩和策が投資家の期待に反した結果に終わり失望が広まった。ドラギECB総裁はECB政策決定会合のあとの記者会見で『債券購入プログラムの期間を来年3月まで半年間延長する。月々の購入額は600億ユーロを継続する。QE(量的緩和)規模は当初の1兆1,000億ユーロから1兆5,000億ユーロへ拡大する。買い入れ資産の対象を地方債を含める』と語った。市場は購入期間の大幅延長と債券購入額が大幅に拡大すると見込んでいた。その思惑が外れた結果だ」と4日付ブルームバーグ、DavidGoodman記者が書いた。対円でドルは1ドル=122.66円、1ユーロ=134.02円で取引された。

3日のNY株式市場は、イエレンFRB議長が米議会公聴会で米国経済に関して楽観的見解を示し、利上げ時期が迫っていることを示した。一方、ECBの金融緩和が市場の期待外れに終わったこと、一部米国経済統計が米国経済の先行きに警戒感を持たせたことでNYダウは252ドル安、17,477ドルで取引を終えた。RBCグローバル・アセット・マネジメント、株式とリーディング責任者、ライアン・ラーソン氏は『パニックではない。期待が外れただけだ。ECB発表に加えてカリフオルニア州で起きた痛ましい銃乱射事件を受けてテロ懸念が強まった。イエレンFRB議長は早期利上げを行うが上げた後は緩やかなペースになることを示唆した。このような一連の材料は市場参加者を売りに動かすのに十分だった』と語った」と4日付ブルームバーグ、OliverRenick記者は書いた。

3日のNY原油(WTI)先物相場は、ユーロが対ドルで急反発したことを材料に、前日比2.9%高、バレル41.08ドルで取引を終えた。サウジアラビアが一部減産するとの報道があったが同国は改めて否定した。ジョン・ハンコック、シニアマネジングディレクター、チップ・ホッジ氏は『原油の供給量は十分というレベルをはるかに超えて、おぼれるほど大量にある。4日にOPEC総会があるが、何か変化があると期待して待ってはいない』と話した」とブルームバーグ、MarkShenk記者は書いた。3日のNY金相場はECBが預金金利をさらに引き下げたことと予想外のユーロ高をうけて、価値保存手段として金が買われ、オンス1,061.20ドルで取引されたとブルームバーグ、LuziAnn記者が書いた。

4日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」ではロシア国営テレビがプーチン大統領の年次報告演説の様子を伝え、プーチン大統領は「トルコはISテロ集団の金儲けのために手を貸している。トルコ国民は勤勉で温かい心持の人が多い国だ。多くの友人もいる。一部の責任ある立場の人間がテロを助けている。ロシア軍機は背後から撃たれた。卑劣な行為だ。トルコは未来永劫後悔するだろう。トルコに対して経済制裁を強化する。」と語る様子をテレビ画面に映していた。ラブロフ外相とチャブシオール、トルコ外相会談では具体的進展はなかったと伝えた。英BBCは賛成多数で議会承認後シリア空爆を開始したと伝えていた。(了)

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NY原油(WTI)バレル40ドル割れ、イエレン米FRB議長講演後12月米利上げ観測強まり、

2015-12-03 09:45:36 | 経済学
NYダウ158ドル安(学校で教えてくれない経済学)


「NY原油(WTI)先物相場は2日、前日比4.6%,バレル1.91ドル安、39.94ドルで取引を終えた。一方、北海ブレントも前日比4.4%,バレル1.95ドル下げ、6年振りの安値42.49ドルで取引を終えた。イランのシャナ通信によると、OPEC加盟国の大半は減産に賛成している。しかし、サウジアラビヤやペルシャ湾岸のアラブ諸国は反対している。サウジは来年1月の米国向け価格を引き下げ、市場シエア確保の意欲を鮮明にした」と3日付ブルームバーグ電子版でMarkShenk記者が書いた。ブルームバーグ、StephenBierman記者は「ロシアの11月の原油生産量が、前年比1.3%増、日量1,078,万バレル、10月に記録したソ連崩壊後最高の日量1,078万2,000バレルの水準を維持した。OPECは12月4日総会を開く。昨年は減産よりも市場シエア維持を選んだ」と書いた。2日のNY商品取引市場では、金相場が続落、前日比0.9%安、オンス1,053.80ドルで取引を終えた。12月の米FOMCで米利上げに備え、金利のつかない金取引にポジション調整に入っているためだとブルームバーグ、LynnTomasso記者が書いた。

2日付のブルームバーグ電子版でAnnaShiryaevskaya記者は「LNG(液化天然ガス)価格は、2014年年間ベースで45% 下落した。今年は12月1日時点で25%下落した。北海ブレント原油の23%下落より下げ幅が大きい。ワールド・ガス・インテリジェンスによると、LNG価格は今年10月に10年以来の安値を付けた。米ゴールドマンサックスによれば、取引額で見ると、鉄鉱石を抜きコモディティ(商品市場)で2位となった。米国で40年振りに新規のLNGプラントの操業開始、豪州、アンゴラの生産増加でLNGの供給過剰は2018年にピークに達する見通しだ。来年原油価格は回復する見通しだが、来年、LNG相場の下落率は最大で25%に達する。今週ローマでの世界LNGサミットで価格、世界の需要、米国、豪州の新規生産能力などについて、企業幹部やアナリストらが議論する」と書いた。

2日のNY株式市場では、原油相場急落を受けて幅広い銘柄が下げた。イエレン米FRB議長が講演で米国経済に自信を示し、12月米利上げの可能性をあらためて示したことから、NYダウは前日比0.9%,158ドル安、17,729ドルで取引を終えた。2日のNY外為市場では12月米利上げ方向、一方ECB(欧州中央銀行)は金融緩和観測で、ドルが買われ、1ドル=123.25円、1ユーロ=130.74円で取引された。

3日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では、米ABCが2日、カリフオルア米養護施設イベントでの銃乱射事件で少なくとも12名死亡、多数のけが人が出ているとトップで伝えた。英BBCは米国下院で英国がシリア空爆開始で投票されるが英国世論は賛否拮抗している。トーベン労働党主は取り返しのつかないことになると反対した。しかし、賛成多数で英国シリア空爆開始で可決されると伝えた。ドイツZDFはバルカン半島の火薬庫モンテネグロがNATO加盟を決めた。又、トルコの領土保全を支持、ロシアは猛反発、事態は緊迫と伝えた。原油急落、米利上げで途上国からの資金流失。リスクは益々高まりそうだ。(了)

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ドイツ、IS対テロ作戦支援の派兵決める、英政府はシリア空爆に参、ロシアトルコ紛争激化も

2015-12-02 11:07:47 | 経済学
NYダウ168ドル高(学校で教えてくれない経済学)


「ロシア人旅行者は、今年は国内で厳しい冬を迎えることになる」との見出しで12月1日付のWSJ紙電子版でAndreyOstroukh記者、JamesMarson記者は「エジプトでロシア旅客機が撃墜され、さらにトルコがロシア軍用機を撃墜した。年末年始にエジプトに旅行することが一家の伝統行事となっているドミトリー・カーランピディさん(60)は『冬はエジプトが最高の休暇先だ。飛行時間は4時間、ビザなし、海は美しく、サンゴ礁は世界最高だ。今は安全な場所はどこにもない。』と話した。Bプランのトルコ旅行も断念せざるを得なくなったと話す。彼らはプーチン政権下で裕福になったが、国内では景気後退、国外ではロシアへの風当たりに遭遇している。トルコとエジプトはロシア国内よりはるかにサービスがよい。価格も手ごろだ。昨年トルコかエジプトを訪れたロシア人は600万人、2007年の2倍に達した。ロシア人は今、アジアや中東という高価な旅行先を選ぶか、単に家にとどまるかという選択だ。ある旅行代理店によるとエジプトパッケージツアーの予約の半分はUAEに変更、ただ、UAE は1週間で1000ドル、エジプトは500ドルだ。ツアー予約の3割がタイや欧州へ変更したという。ロシア政府はクリミアでの休暇を強く促しているが、ウクライナの活動家が紛争地域への電力供給網を切断したため、クリミヤの大部分が停電している。カーランピディさんは『わたしは愛国者だが、クリミヤやソチには行かない。天候が予想できない。サービスの質が悪い。価格が高いからだ』と話した」と書いていた。

2日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で国営ロシアテレビは「ロシア農務省はトルコから野菜、果物、魚、花などの輸入を近く禁止すると発表した。5年かけて国産品に切り替えることができる。エルドアン大統領はオバマ米大統領と会談した。思うような成果は得られなかったようだ。プーチン大統領は『トルコはテロ支援国家だ』と非難した。ダウトールトルコ首相はロシア機撃墜に関連して『二度と起きないようにする』と語った。トルコに撃墜され死亡した兵士にロシア英雄勲章が兵士夫人に授与された。」と伝えた。

一方、英BBCは「英国議会で明日にも英国空軍のシリア空爆参加が決まりそうだ。」と伝えた。ドイツZDFはトルコによるロシア機撃墜事件で対ISテロ作戦が益々難しくなってきたと前置きした後「ドイツ政府は最大1,200人のドイツ軍を対テロ作戦支援のためにシリアに派遣することを決めた」と伝えた。ドイツZDFは「直近の世論調査では、国民の45%はドイツ軍のシリア派遣に賛成。一方、テロの危険が高まるとの答えが71%」と伝えた。フランスF2は「ISはリビアに拠点を移しつつある。テロの脅威が拡大した。」と伝えた。

1日、NY市場ではNY株式市場は3営業日ぶりで反発、NYダウは168ドル高、17,888ドルで取引を終えた。債券が買われ利回りが低下、ドルが売られ、1ドル=122.86円、1ユーロ=130.57円で取引された。NY原油(WTI)は小幅高バレル41.85ドル、NY金は小幅安オンス1,063.80ドルだった。ISへのテロ作戦は複雑化、混迷の色合いを増して来た。(了)

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