NY市場、フリン元米大統領補佐官のFBIへの虚偽証言で大荒れ、NYダウ一時350ドル安、NY外為で一時1ドル＝111.42円（学校で教えてくれない経済学）

フリン元米大統領補佐官がロシア疑惑裁判で訴追が決まり1日のNYダウは一時350ドル以上値下がりした。ところがその直後に米財政改革法案で3人いた共和党反対上院議員が1名のみとなり上院での可決が確定すると急激に値を戻し40ドル安、24,231ドルで取引を終えた。NY外為市場はフリン氏訴追で一時1ドル＝111.42円までドルが売られたが株価の急激な戻しを受けて買い直され、1ドル＝112.10円、1ユーロ＝133.46円で取引された。NY原油（WTI）はOPEC減産継続を材料にバレル58.36ドルと小幅高を維持、NY金はオンス1,278．60ドルと小幅戻した。

2日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCはメイ首相の片腕重要閣僚のセクハラ疑惑が再燃、ただでさえ弱い政権基盤が弱まったと伝えたあと「トランプ大統領の元補佐官のフリン氏がFBIに虚偽の証言をしていたと認め、FBI捜査に全面協力すると語った。今後の捜査展開如何だがトランプ大統領自身への捜査にも影響する可能性が出て来た。」と伝えた。2日朝放送の米ABCは「フリン氏がロシア大使と会っていたことを認めていたことが分かった。フリン氏はFBIによる捜査に全面協力すると述べた。フリン氏が米大統領選挙戦中にロシア具体的にどのようにかかわっていたかが捜査の焦点になる」と総括した。

2日朝放送のロシアテレビは「来年ロシアで開催されるサッカーワールドカップの対戦相手を決める抽選会の前に歓迎レセプションがクレムリン内のコンサートホールで開かれた。プーチン大統領は「皆さん、モスクワにようこそお越しくださいました。ロシアのおもてなしを満喫ください。皆様はロシアの友人であり世界の友人です。サッカーはロシアの国民的スポーツでもありますが世界の国民的スポーツです。ロシアは全力を挙げて準備しました。世界が一つになることを期待しています。現在ロシアは厳しい圧力にさらされています。世界も同様です。ロシアはいかなる圧力にも屈しません。皆様の健闘を祈ります。」と挨拶する様子をロシアテレビは映していた。ロシアテレビは「セレモニーに国家安全保障相、ショイグ国防相、エネルギー関係閣僚も参加した」と伝えた。ロシアがサッカーワールドカップ開催をロシアの存在感を世界にアッピールする機会に最大限利用しょうとしているようだ。

2日朝放送の韓国KBSはワールドカップ抽選会で韓国の対戦相手が決まったと伝えたあと「韓国国防相はトランプ政権が提示した対北朝鮮制裁の一環として北朝鮮船舶を対象に海上封鎖することを検討していると語った。あと野党議員から異論が出たことからあくまで個人的見解であると国会で答弁した。」と伝えた。韓国KBSは「韓国でインフルエンザ流行の兆しが出ている。例年より1週間早い。免疫力をつけるための予防注射が始まった」と伝えた。シンガポールCNAは「フリピン政府はデング熱の初患者への予防ワクチン接種を一時的に見合わせると発表した。2例の死亡患者が出ている。」と伝えたあと「バリ島火山噴火で観光客が昨年比6％減少した。稼ぎ時なのにホテル稼働率は30％減った。6億3,000万ドルの損害が出る予想だ。ネシア政府は噴火警戒レベル最高4のままだ」と伝えた。（了）

米国、北朝鮮に原油供給停止を中国に求めたが習主席は対話による解決を繰り返した、一方、米財政改革法案可決期待からNYダウ331ドル高、過去最高値更新（学校で教えてくれない経済学）

米民主党のマケイン上院議員が米税制改革法案成立を支持したとして30日のNYダウは331ドル高、24,272ドル、5連騰、最高値更新して取引を終えた。米年末商戦への期待感も相場を支えた。北朝鮮新型ミサイル発射実験成功は材料視されなかった。株高を受けて米債券相場下落、利回り上昇、NY外為市場でドルが買われ、1ドル＝112.61円、1ユーロ＝133.93円で取引された。メルケル独首相がシュルツSPD党首との会談を前にして「大連立」支持、ユーロ相場を支援した。NY原油（WTI）はOPECが30日、来年末までの減産延長で合意したが、織り込み済み、バレル57.40ドルと、ほぼ横ばいで取引を終えた。NY金は株高、金利上昇を受けてオンス1,273．20ドルへ値下がりした。

12月1日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で韓国KBSは「文韓国大統領は北朝鮮の新型ミサイル発射実験後2回目のトランプ米大統領との電話会談を30日夜10時から約1時間を行った。北朝鮮の今回の新型ミサイルは大幅に改善されているが核弾頭小型化には成功していない。拙速な北への攻撃を抑えるよう遠回しにトランプ大統領を文大統領は説得した。一方、ヘイリー米国連大使は国連安保理事会で、北朝鮮に対して最大圧力を掛けるため、中国政府に対して北への原油供給を止めるよう訴えた。中国大使は北朝鮮に国連決議順守を求め、あくまで対話による解決を主張、北への原油供給停止に言及しなかった。ロシア国連大使も対話による解決を繰り返し主張した。ホワイトハウス、ガードナー報道官は「トランプ大統領は習主席と電話会談し北に最大圧力を掛けるよう要請した。中国はサード配備を進めた韓国に報復、120億ドルの損失を与えた。一方、北朝鮮には60億ドルの取引を継続した」と語った」と伝えた。

1日朝放送の中国CCTVは「習主席はトランプ大統領と30日、電話会談を行った。トランプ大統領から訪中の際受けた歓迎を謝し、中国との関係強化の重要性を改めて強調した。習習主席は「朝鮮半島における平和と安定の重要性を強調、北朝鮮とはあくまで対話による平和的解決を図るとトランプ大統領に応じた。」と伝えたあと中国CCTVは「李克強首相はロシア訪問、プーチン大統領と会談した。一帯一路政策の下、ユーラシア同盟を強化はウインウインの関係であることでプーチン大統領と一致した」と伝えた。ロシアテレビは「OPEC総会が30日、ウイーンで開かれ、来年末までの減産合意で一致した。ロシアの協力が大きく働いた」と伝えたあとロシアテレビは「アメリカとの関係が最悪の事態に直面しているとラブロフ外相が記者会見で述べた」と伝えた。

1日朝放送のスペインTVEは「ティラーソン米国務長官が年末まで辞任とのうわさが広まっている。ホワイトハウス報道官は否定した。イランとの外交関係での軋轢やティラーソン氏がトランプ氏に「無能」と発言したことが公にされた」と伝えた。英BBCは「英極右イギリスファーストのイスラム排撃動画をトランプ氏が転載したことをメイ首相が公の場で非難した。同盟国アメリカとの間でメイ首相の新たに指導力が問われている」と伝えた。（了）