思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

人権とは、日々の「私」の言動から。楽しく生きるためのアイテム。

2010-12-12 | 恋知(哲学)
(下のブログの続きです。)

「人権」を抽象的な概念としたのでは、現実には何の意味も持ちません。
「私」の日々の言葉や行為を「人権―民主的倫理」に基づいたものにしようとする具体的努力が何より求められます。

友達、兄弟、親子、夫婦、恋人・・・という現実の関係においてこそ「人権―民主的倫理」は意味をもちます。知識・勉強・学問の領域ではなく、日々人間が生きる場において試されるのです。

 互いに楽しく生きる・生のエロースを広げ深めるためる条件は、「人権―民主的倫理」を具現化していこうという意思と行為にあります。
 
人権という思想をよく知り、それを実現しようする行為は、わたしやあなたの日々の生活の可能性を広げ、面白くします。

「子どもの人権」は、哲学的かつ社会的に最も深い思想ですが、家庭での親子関係、学校での生徒と先生の関係を具体的に反省してみることがよき世界を拓く条件です。また、男女の関係においても、互いに相手をひとりの人間として尊重する思想を持たないと、単なる異性関係に陥り、楽しさは広がりません。

身近な日々の関係性を見直すことによってのみ、「人権―民主的倫理」は現実的な意味と力をもちます。それは、一人ひとりがよく・楽しく・豊かに生きるための必須アイテムなのです。


武田康弘
コメント (2)
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