思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

純粋で、まっすぐな感動!わたしの大好きなベートーヴェン『合唱幻想曲』

2015-07-05 | 芸術

ベートーヴェンには、少年のような(時には少女のような)純情がそのまま音になっている作品があります。

純粋な「私」の発露は、どの曲でもありますが、ときにそれが、生(き)のままに表出されます。ピアノ曲の小品=「6つのエコセーズ」などは、誰が聴いてもその愛らしさんにドキドキするでしょう。まるで幼いころの初恋のような。

「合唱幻想曲」は、そうした作品の代表だと思います。18分ほどの(クレンペラーは例外で20分を超える)作品の最後の3、4分間で合唱が入りますが、その感動は、少年や少女の真っ直ぐで純情な世界のもので、それゆにストレートな悦びがやってきます。

 わたしは、聴く度に、全身に鳥肌が立ち痺れるような感動におそわれます。

 CDはいろいろありますが、対極的な二つの演奏が共に最高だと思います。
クレンペラーの深く沈み込み、大きな広がりをもつ演奏は、超絶的な名演ですし、また、ガーディナーの時代楽器による演奏は、高い熱をもち、生理的にも快感が得られます。
その他の演奏も、それぞれに聞きごたえがありますが、この二つは別格です。

なお、どのCDでも20分近い曲が一つのインデックスなのは不便ですが、わたしの知る限り、一つだけ、アバド(ウィーンフィル・ピアノはポリーニ)のは、細かくインデックスが入り、とても便利です。演奏は、ウィーンムジークフェラインザールでのライブで、たいへん美しく熱演ですが、外面的(視覚的)なので、前二者ほどの感動とはいきません。残念。ただし、「田園」も含め録音も見事で、ウィーンフィルの得難い美しさを堪能できます。

   (クリックで拡大)


武田康弘

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8日(水)は、『恋知の会』  「日本会議」(国会議員280名余りが所属)=フェティシズムという倒錯。

2015-07-05 | 学芸

今週の水曜日(8日)は、『恋知の会」』です。
午後1時開場、1時30分から~~4時30分まで。白樺教育館(我孫子市寿1-20-1)

愚かな戦前思想=『日本会議』(国会議員280名余りが所属)がもつ精神構造について考えます。

フェティシズム=物神崇拝 と ネクロフィリア=死体への愛 という精神倒錯者を生む日本の精神風土の恐ろしさを深く自覚したいと思います。

「愛国主義」という狂気性は、なぜ生まれるのか? 


フィロソフィ(恋知)という発想は、学校、会社、国家という組織や制度への愛という【倒錯】ではなく、生きている人への愛を生みます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする