思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

日本に民主政は根付いているー若者のスピーチに感動!「あなたを権力の座から引きずり降ろす権利がある。」

2015-07-24 | 社会批評


日本に民主政は根付いている! 若者のことばに感動!


以下、寺田ともかさんのスピーチ(7月15日大阪梅田)全文書き起こし   原 祐介


「こんばんは、今日はわたし、本当に腹がたってここにきました。

 国民の過半数が反対しているなかで、これを無理やり通したという事実は、紛れもなく独裁です。

 だけど、わたし、今この景色に本当に希望を感じてます。

 大阪駅がこんなに人で埋め尽くされているのを見るのは、わたし、初めてです。この国が独裁を許すのか、民主主義を守りぬくのかは、今わたしたちの声にかかっています。

 先日、安倍首相は、インターネット番組の中で、こういう例を上げていました。『喧嘩が強くて、いつも自分を守ってくれている友達の麻生くんが、いきなり不良に殴りかかられた時には、一緒に反撃するのは当たり前ですよね』って。ぞーっとしました。
 この例えを用いるのであれば、この話の続きはどうなるのでしょう。友達が殴りかかられたからと、一緒に不良に反撃をすれば、不良はもっと多くの仲間を連れて攻撃をしてくるでしょう。そして暴力の連鎖が生まれ、不必要に周りを巻き込み、関係のない人まで命を落とすことになります。

 この例えを用いるのであれば、正解はこうではないでしょうか。

 なぜ彼らが不良にならなければならなかったのか。そして、なぜ友達の麻生くんに殴りかかるような真似をしたのか。その背景を知りたいと検証し、暴力の連鎖を防ぐために、国が壊れる社会の構造を変えること。これが国の果たすべき役割です。

 この法案を支持する人たち、あなたたちの言うとおり、テロの恐怖が高まっているのは本当です。テロリストたちは、子供は教育を受ける権利も、女性が気高く生きる自由も、そして命さえも奪い続けています。

 しかし彼らは生まれつきテロリストだった訳ではありません。なぜ彼らがテロリストになってしまったのか。その原因と責任は、国際社会にもあります。9.11で、3000人の命が奪われたからといって、アメリカはその後、正義の名のもとに、130万人もの人の命を奪いました。残酷なのはテロリストだけではありません。

 わけの分からない例えで国民を騙し、本質をごまかそうとしても、わたしたちは騙されないし、自分の頭でちゃんと考えて行動します。

 日本も守ってもらってばっかりではいけないんだと、戦う勇気を持たなければならないのだと、安倍さんは言っていました。だけどわたしは、海外で人を殺すことを肯定する勇気なんてありません。かけがえのない自衛隊員の命を、国防にすらならないことのために消費できるほど、わたしは心臓が強くありません。

 わたしは、戦争で奪った命を元に戻すことができない。空爆で破壊された街を建て直す力もない。日本の企業が作った武器で子供たちが傷ついても、その子たちの未来にわたしは責任を負えない。大切な家族を奪われた悲しみを、わたしはこれっぽっちも癒せない。自分の責任の取れないことを、あの首相のように『わたしが責任を持って』とか、『絶対に』とか、『必ずや』とか、威勢のいい言葉にごまかすことなんてできません。

 安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義も守れないようであれば、あなたはもはやこの国の総理大臣ではありません。

 民主主義がここに、こうやって生きている限り、わたしたちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利があります。力があります。あなたはこの夏で辞めることになるし、わたしたちは、来年また戦後71年目を無事に迎えることになるでしょう。

 安倍首相、今日あなたは、偉大なことを成し遂げたという誇らしい気持ちでいっぱいかもしれません。けれど、そんな束の間の喜びは、この夜、国民の声によって吹き飛ばされることになります。

 今日テレビのニュースで、東京の日比谷音楽堂が戦争法案に反対する人でいっぱいになったと見ました。足腰が弱くなったおじいさんやおばあさんが、暑い中わざわざ外に出て、震える声で拳を突き上げて、戦争反対を叫んでいる姿を見ました。

 この70年間日本が戦争せずに済んだのは、こういう大人たちがいたからです。ずっとこうやって戦ってきてくれた人達がいたからです。

 そして、戦争の悲惨さを知っているあの人達が、ずっとこのようにやり続けてきたのは、紛れもなくわたしたちのためでした。ここで終わらせるわけにはいかないんです。わたしたちは抵抗を続けていくんです。

 武力では平和を保つことができなかったという歴史の反省の上に立ち、憲法9条という新しくて、最も賢明な安全保障のあり方を続けていくんです。わたしは、この国が武力を持たずに平和を保つ新しい国家としてのモデルを、国際社会に示し続けることを信じます。偽りの政治は長くは続きません。

 そろそろここで終わりにしましょう。新しい時代を始めましょう。

 2015年7月15日、わたしは戦争法案の強行採決に反対します。ありがとうございました」(寺田ともか)


 

以上は、IWJ Independent Web Journal  よりの転写です。 武田康弘

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米軍と一体化して世界で戦うと日本の安全になる!?(驚)NHK「クローズアップ現代」で安倍派の主張

2015-07-24 | 社会批評

米国軍の仲間になって、世界の「悪」(国連ではなくアメリカが悪を決める)を叩くと日本の安全保障になる!!アメリカはいつも正義なのだ!!
というのが、安倍君や、軍事力大好きな制服組の言い分です。NHKのクローズアップ現代でインタビューに答えて言っていました。

こんな低能な輩には反論するのも愚かしいですが、それで日本の安全になると思う人が一人でも存在するのでしょうか??

魔訶不思議な話でしかありません。

アメリカ、それも右派=軍事派しか見えない輩は、大多数の日本人の敵でしかありません。そういう輩は必ず「愛国」を言いますが、すでに歴史は、愛国主義者ー国家主義者が戦争を起こすこと、国を未曾有の大厄災に落とすことを一点の曇りなく証明しています。愛国主義者=ニッポン主義者こそが国を亡ぼす張本人なのです。

アメリカ命、ヤンキー命、かってにやってる分にはよいですが、全国民を巻き込み、わたしとあなたの税金でそれをやるというのですから、もう、極悪人(公共悪の見本)とし言えません。

小沢一郎のように(石橋湛山→田中角栄→小沢一郎)中国と政治的に太いパイプをつくれば問題ないことを、わざわざ対立して危ないというムードを作り出し、米軍と共同作戦しかないと強弁する。

アメリカ軍の手先となって働く安倍君や、軍事力大好きな制服組は、相手を挑発してわざと不安定を作り出し、日本の国民全体を危険な目に合わせるとんでもない人たちです。

愚かしい限り。公共悪そのものです。彼らこそ非国民!!



武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室 客員=「日本国憲法の哲学的土台」を講義)


fbにプラスしたのを貼り付けます。

夜遅くの「クローズアップ現代」を見ていて、腹の底から怒りがこみあげてきました。
中国がその経済的発展に合わせて一定の膨張戦略を取るのは、よいことではありませんが、近代国家の常態です。そんなことはどこの大国を見ても同じで織り込み済みの話のはず。
では、それをどう向き合うか?が課題ですが、中国の大国化を日本にとっても利するようにすべきなのは理の当然のはず。その路線を築こうと努力して成果をあげていたのが小沢一郎さんであることは承知の事実です。
日本の最良の総理であった(病気で倒れ在任期間が短かったのは深い悲劇)そして誰よりも良心の人であった石橋湛山の意思を継いだ田中角栄(アメリカ諜報部にハメられて失脚ーそれが元で早死)とその意思を継ぐ小沢一郎(検察庁の国家犯罪=おそらく裏にはアメリカの力=により政治生命を断たれるが、いまも活動しているのは奇跡としか言えない)...
その当然で賢明な政策を根こそぎにしたのが、石原→(とその尻馬に乗った頭の軽い野田)→安倍で、
安倍は、「天皇と皇室が続いてきた日本の伝統は絶対的尊厳で〈憲法も民意も超えた世界一の奇跡〉であり、皇室が存在する日本は世界最高」という自身の宗教=大多数の閣僚がメンバーとなっている『日本会議』の中心思想=に則り、
大国となった中国の存在が目障りこの上ないのです。
もともと日米安保による「日米地位協定」はアメリカによる日本支配そのものですが、その属国路線をさらに進めてアメリカ軍に完全に従属し、手足となって働くことが「日本の安全」に寄与するという妄想のお喋りを繰り返すのは、中国憎しの感情がなせることで、「公人」としての責務ではなく「私人」としての絶対感情=日本会議(フェティシズムとネクロフィリアの精神倒錯の集団)という名の宗教感情です。
だから、日中国友好からわざと中国敵視政策に転換し、アメリカ軍との一体化を促進して、中国と対抗するのです。
石原がインタビューに答えて「一番やりたいことはシナと戦争すること」と言っていたように、彼ら「反中国」を掲げるニッポン主義者たちは、その非現実的思想を現実化するために、全実存をかけるのです。民意に逆らい国民益を元から消す彼らのイカレタ言動(国家宗教)は、民主政社会では決して許されないものです。
日中友好こそ一番現実的で安全を担保する道です。中国の強権的国内政策や近隣諸国との軋轢を批判し修正するのも、友好関係が出来なければ果たせないです。


 武田康弘

 



 

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