思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

豊かな愛情がなければ、人間のあらゆる知と行為は、無意味、否、有害です。

2018-01-22 | 恋知(哲学)



(第41回 式根島キャンプ&ダイビングで、レストラン・サンバレーの梅田さんと)


一枚の写真の善し悪しは、そこに愛があるか否かで決まります。愛のない精密なだけの写真は、心身を害します。そういう写真を見るのは不愉快です。

音楽も同じ、愛に乏しい音楽は、どれほど技量があろうと無価値、否、技量が高い分だけ有害です。人を不幸にします。

学習や学問も同じ。愛のない知は、他者支配の道具にしかならず、高等だましの言説にしかなりません。他者の上に立とうとする知の営みは、すべて本質的に悪行です。愛情がなければ、知や理性には、存在する理由がありません。

スポーツも、それ自体への愛のない勝利至上主義は、自他の心身を害し、まったく健康を生みません。

政治に人間愛がなければ、国家主義に陥り、人々を抑圧する恐ろしい道具となります。権力を私物化する政治家とは、政治家としてのみならす、人間として最低の存在です。

愛、豊かな愛情を交わし育まない子育てと教育は、人間と社会を終わらせてしまう根源悪で、不幸を生む最大の原因です。

豊かな愛情のない人間の知や行為の恐ろしさを深く自覚しないと、生きる意味は元から消えてしまいます。人間のいない国? 表現不能の恐怖です。


武田康弘

(※ネクロフィリアについて

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