ポール・ルイスの新譜は、ベートーヴェンのパガテル集(作品33、119、126)その他、エリーゼのためになど。
実に気分がよくなる演奏で、まことに新年にふさわしい。繊細で、外連味がなく、歪みのない美しさと愛らしさに満ち、聴く者を幸せにしてくれる。
王子ホールでの実演を思い出すが、これはスタジオでじっくり録ったもの。録音の美しさも特筆で、ルイスの細かなタッチ、ダイナミックな打音が見事に収録されている。とてもお勧めです。名盤!
2019年10月1日 銀座王子ホールで、ルイスとわたし。
わたしが「You are BEETHOVEN!」と言ったので、ルイスは恐縮し、スタッフは笑っています。
(撮影は、百代)
この日の超絶的な「デアベッリの主題による変奏曲」は、わたしの1年前のリクエストにルイスが応えて実現しました。
わたしは、全ピアノ曲で最も敬愛する曲が、デアベッリの主題による変奏曲なのです。
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パガテル集を弾くポール・ルイスの映像もぜひどうぞ。わたしは、幾度もライブで聴いていますが、ますますいい顔になっています。まさに芸術家の顔です。クリックしてください。