★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

anison und Aiko

2014-12-13 17:01:32 | 音楽


昨日は、研究室の忘年会で、しゃぶしゃぶを腹に詰め込んだあと、カラオケに連行されました。アニソンとAikoを聞かされました。おかげで風邪をひいております。

ごめんね 素直じゃなくて
わたしはカブトムシ
思考回路はショート寸前
流れ星流れる
月の光に導かれ
「どうしたはやくいってしまへ」
だって純情 どうしやう

……まぜてもだいたい意味が通じるJPOP

別に、ただの金属ですよ

2014-12-12 15:04:16 | 大学


ノーベル賞中村教授の名言でました。

Q「メダルの感触は?」
A「別に、ただの金属ですよ」

一方、

http://matome.naver.jp/odai/2141804006177199201

天野教授:「いつも、土曜日も日曜日も、大学行って、本当に家事の手伝いとか、育児の手伝いとかできなかったけど、本当にずっと一緒にいてくれて、ありがとうございました」

香寿美さん:「まぁ、こちらこそありがとう! あなたの忍耐のおかげで、こうしてここに来ることもできたし、幸せな生活を送ることができています。全部、パパのおかげです。ありがとう!」

一方、わたくし

わたくし「だいたい毎日大学行って、家事とかもしてる気もするけど、えーっと……」
細君「何が?」

子どもを産まない方は……たぶん男だろう

2014-12-09 13:26:40 | 思想
失言マシーンあそう君の今回の失言「高齢者が悪いようなイメージを作っている人がいっぱいいるが、子どもを産まない方が問題だ」。


こういう二者択一にとらわれた小学生みたいな発言にいちいちつきあうのは面倒なので、赤ん坊が高齢者のイメージで生まれてくることに注目してみた。つまり、わたくしは、高齢者が悪いとかイメージするひとは、同じように子どもも嫌いなのではないかと思うのである。

子どもが生まれないのはいろいろ原因があると思うが、生まれてくる子どもがかわいそうというのはありますね……。病気、いじめ、頭がイマイチの本人、受験、親からの借金、蒙昧になってゆく親、空気を読む自由しかない言論、ろくでもない友人、頭の悪い上司、小学生みたいな政治家……こんな世の中に子どもを放り出すのはかわいそうである。自分のつらさと悲しみだけで精一杯なのに、子どものそれまで背負うのはつらすぎる。というのは、冗談としても、もう生まれちゃった自分はしょうがないから耐えるとして、子どもに耐えさせるのはかわいそうだということである。保育所の数だけの問題じゃねえんだよ。

21世紀の資本

2014-12-08 23:41:09 | 文学


現代版『資本論』とアメリカで騒がれたらしいピケティの本の翻訳がでました。「はじめに」はするすると読めたが……。ちょっと読んだ感じでは「ちゃんと調べてみたらやっぱり格差は広がってるようですなあ」という話をしているように思える。資本収益率が経済成長より上回ると資本主義は格差を生み出す……。と、これをプロレタリア文学風に言い換えるのはやめておこう。


グローバル人材が秘密を漏らすそうです

2014-12-08 04:18:45 | 思想
海外経験は漏えいリスク 秘密保護法で内調
http://www.47news.jp/CN/201412/CN2014120701001439.html


こんなレベル低い議論をやってるのか……。なるほど、日本兵が捕まると軍の機密をべらべらしゃべったのは、海外で戦闘を経験していたからであろうなあ……。と、そんなわけないです。機密を漏らしてしまうのは、ボスにはへいこらする癖をつけていたからである。捕虜になってボスが替わったから言うこと聞いただけ。というか、現にアメリカにぺらぺらしゃべってるやつがいまもいるんだろう。保護しようとしている奴らの中に。身近にそういうのがいることを知っているので心配なのであろう。

すなわち、国策に乗って留学しているようなやつは、確かに簡単に国を売る可能性はあろう。

ボスが二人いることが秘密を作らせる。ボスに密告しなければならない秘密と、ボスから守らなければならない秘密がある。そんなもの、適切に区別できるわけがない。ボスたちにしてみりゃ、秘密を得ようとすれば、脅せばいいだけである。

煙りと共に 灰左様なら

2014-12-07 16:25:56 | 文学
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2014/01/31/1343704_01.pdf


昨日の×文学会ででてきた文科省の資料だが、まともな部分を見つけるのが困難だ。というわけで、シンポジウムで、この狂った提言に基づく古典文学教育の理想型についてシミュレーションして発言したところ、わたくしの意見として受け取られた(笑)。面白い現象である。長いあいだ、文科省の狂った文言に面従腹背でしたがっていると、反実仮想的言説に対する読解力を失うということ。仮説的な思考が働かなくなり、それこそ「文明開化、この道しかない」、「一億玉砕、この道しかない」、「経済復興、この道しかない」、「あいやバブルだ、踊らにゃそんそん」、「郵政民営化、この道しかない」、「景気回復、この道しかない」といったような頭が腐った文言に頭脳が反応しなくなるのである。

この世をば どりゃおいとまに せん香の 煙りと共に 灰左様なら

問、この作品から日本人としてのアイデンティティを抽出して、東京オリンピックを一つのターゲットとして……