★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

煙りと共に 灰左様なら

2014-12-07 16:25:56 | 文学
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2014/01/31/1343704_01.pdf


昨日の×文学会ででてきた文科省の資料だが、まともな部分を見つけるのが困難だ。というわけで、シンポジウムで、この狂った提言に基づく古典文学教育の理想型についてシミュレーションして発言したところ、わたくしの意見として受け取られた(笑)。面白い現象である。長いあいだ、文科省の狂った文言に面従腹背でしたがっていると、反実仮想的言説に対する読解力を失うということ。仮説的な思考が働かなくなり、それこそ「文明開化、この道しかない」、「一億玉砕、この道しかない」、「経済復興、この道しかない」、「あいやバブルだ、踊らにゃそんそん」、「郵政民営化、この道しかない」、「景気回復、この道しかない」といったような頭が腐った文言に頭脳が反応しなくなるのである。

この世をば どりゃおいとまに せん香の 煙りと共に 灰左様なら

問、この作品から日本人としてのアイデンティティを抽出して、東京オリンピックを一つのターゲットとして……