何十メートルもあるような崖っぷちで、狭い道なき道に立たされていた私は、うっかり足を滑らせてしまい、あわや、真っ逆さまに...落ちない...。
その際のところで地に足が着いているのか、浮いているのか分からないのだが、しばし不思議そうに考えていた。
"何故だ? 何故落ちないのだろう?"...
して、電撃のように気づいたi...大丈夫なんだ、たとえ、世界人類が破滅することになったとしても...どおってことないi
これは夢なんだi
何かで読んだが、こういうの明晰夢っていうらしい。
私は何だか世界からあらゆる不安や恐怖が無くなったような気分の中でいつもの朝食を取っていた。
"バタートーストを紅茶に浸して食べるとホントに旨いよね? ...エエっ、行儀悪い?、いいじゃないか水臭いな...世間がどう思おうと、何が流行しようと、感染しようと、繁栄しようと、進歩しようと、あっけなく終わっちまおうと、僕は知らないね...。こういうありきたりな日常でいられることが幸せなんだ...
おや、どっからかドビュッシーの「月の光」に似たメロディーが聴こえてきたよ...周りは楽園と言うにはあまりにもありきたりなのに、何て幸福なのだろう...朝の太陽はもう上っている筈なのに、外は透き通るような青みを帯びている...
ずっとこの感じ噛み締めていたいな...そう、思わないか?...って、君は一体誰だ?
僕は一人暮らしの筈なんだが...何だって僕は見ず知らずの鮮やかな花を飾っている、綺麗に調った部屋なんかに居るのだろう。君は?...居なくなっちゃった...するってーと、ここは、ヤッパリ..."
せーので、今度こそ目覚めなければならないi、じゃ、行こうか、せーの...
おかしいi...行けないi...何も出来なくなっちゃったi...頭も体も効かない...
意識が...あの至福の感覚に吸い込まれてゆく...あの感じ...いつも感じていたい...寝ても覚めても、生きていても死んでいても...
ああ、神様...
そして、何かが開かれた...
今度こそ...ホントに今度こそ目覚めたことでいいのだろうか?
外は一体どうなっているのだろうか?
そんなことより、あの感じがまだ続いていた...
その際のところで地に足が着いているのか、浮いているのか分からないのだが、しばし不思議そうに考えていた。
"何故だ? 何故落ちないのだろう?"...
して、電撃のように気づいたi...大丈夫なんだ、たとえ、世界人類が破滅することになったとしても...どおってことないi
これは夢なんだi
何かで読んだが、こういうの明晰夢っていうらしい。
私は何だか世界からあらゆる不安や恐怖が無くなったような気分の中でいつもの朝食を取っていた。
"バタートーストを紅茶に浸して食べるとホントに旨いよね? ...エエっ、行儀悪い?、いいじゃないか水臭いな...世間がどう思おうと、何が流行しようと、感染しようと、繁栄しようと、進歩しようと、あっけなく終わっちまおうと、僕は知らないね...。こういうありきたりな日常でいられることが幸せなんだ...
おや、どっからかドビュッシーの「月の光」に似たメロディーが聴こえてきたよ...周りは楽園と言うにはあまりにもありきたりなのに、何て幸福なのだろう...朝の太陽はもう上っている筈なのに、外は透き通るような青みを帯びている...
ずっとこの感じ噛み締めていたいな...そう、思わないか?...って、君は一体誰だ?
僕は一人暮らしの筈なんだが...何だって僕は見ず知らずの鮮やかな花を飾っている、綺麗に調った部屋なんかに居るのだろう。君は?...居なくなっちゃった...するってーと、ここは、ヤッパリ..."
せーので、今度こそ目覚めなければならないi、じゃ、行こうか、せーの...
おかしいi...行けないi...何も出来なくなっちゃったi...頭も体も効かない...
意識が...あの至福の感覚に吸い込まれてゆく...あの感じ...いつも感じていたい...寝ても覚めても、生きていても死んでいても...
ああ、神様...
そして、何かが開かれた...
今度こそ...ホントに今度こそ目覚めたことでいいのだろうか?
外は一体どうなっているのだろうか?
そんなことより、あの感じがまだ続いていた...