昨日今日といい天気が続きます。 九州旅行の反動で閉じ籠もっていたのですが、日曜日はぶらり旅でした。 例によって行く先を決めず、新宿から乗った電車で一眠りして気が付けば東北本線・小山駅。(汗) 水戸線、両毛線どちらに乗り換えるか熟慮(笑)して栃木を選びました。 いつもは巴波(うずま)川沿いを歩いて適当なところでUターンするのですが、今回は日光に続く「例幣使街道」を歩いてみたところ、これが大当たり?古い街道の雰囲気がまだ残っています。
今どき珍しいS字カーブもあります。車の見えている辺りから右方向へ道は曲がっています。 が、人の歩くのに適した街道を車が疾走するのですから怖い感じもします。 このホッとする街道の雰囲気は是非残しておいて欲しいと思います。栃木市の財産です。
この道路沿いに岡田記念館という施設があることは知っていましたが、今回初訪問、室町以来の古い家系のようでご当地では日光に参詣する朝廷から遣わした例幣使の対応をする代官屋敷をかかえていたとのことです。大正初めから作られたという隠居宅・翁島の贅を尽くした材木には感心しました。
ふと目についたので撮った案内図です。岡田記念館は駅からだいぶ離れた場所にあります。
水運で栄えた町の往時は素晴らしかったのだろうなと思います。 しかしながら鐡道、自動車と物流の主役交代に伴う街の衰亡には複雑な思いです。我が故郷の佐賀県武雄市の高橋の町を見る思いでした。もっとも徳川家ゆかりの街道筋の底力は平成の御代でもまだまだ残っています。 それにしても岡田記念館の荒れようはちょっと問題です。早急に補修工事の要る箇所が多くありました。栃木駅に近い場所への公共投資も必要でしょうが、それにも増して古い建物への投資が更に急がれるのではないでしょうか。 この記念館の受付をしていたご当主の身内の老婦人から 「この辺りを見なければ栃木に来たって云えないわよ。ここが栃木の中心だったのだから。」などと興味深い話を色々聞けたのも収穫です。
ここは酔考先輩と是非再訪したいと思います。「酔考様、暑くなる前に行きませんか?」 smatu拝