雨が降りそうな薄暗い朝です。沖合の台風19号の影響で雨雲の尻尾が時々近づくようです。からっとして欲しいのですが、孫親子が滞在中なのでゆったりと外出は難しいのでまあいいでしょう。 レンズを眺めてニンマリしているのがに合っているのかなぁー。(^0^)
デジタルではなかなか試せなかったZeissのレンズを取り出しました。RF ContaxIIIaに付いている Sonnar 50mm/f1.5 戦後製のOpton Sonnar です。 確か現役時代に早田カメラで早田さんに押しつけられたもの。(^0^) このカメラを取り巻く逸話があって思い出深いものです。(^0^) 本体ともども素晴らしく綺麗でレンズの中を覗き込んでしまいます。
10年前はサイクリングに携行し、次太夫堀公園などを撮って楽しんでいましたが、最近は出番が減っています。
フィルムライブラリ(^0^)を掘り起こすとフィルムからスキャンしたものが見つかりました。自分とは思えないほど結構まめにやっていたようです。
で、デジタル化で頼りになるものが RICOH GXR +MOUNT A12 です。最近気が付いたのですが、ピント合わせの速度と画面表示に若干のタイムラグがあるので慌てて合焦してはいけないようです。
このマウントアダプターは色々調整して内爪装着が楽になったので使い始めました。実はNikkor 50mm/f1.4 では まだ固くて当面装着する気は起きません。設計と加工が雑ですね。さすがにコピーの得意な隣国製です。(^0^;)
Zeiss 標準レンズはSonnar型 と称されるこのレンズは3群7枚の複雑な貼り合わせレンズですが1934年には世に送り出されていたようです。
ZeissのライバルだったLeitzは、左右対称型のガウス型レンズを主力商品としてこれに対抗していたのは有名な話です。このブログでたまに紹介する Summar 5cm/f2、Summitar 5cm/f2、Summicron 5cm/f2 などはこの歴史の流れの中で生まれてきたようです。
この個体は戦後製、東西独逸分割の影響をもろに被ったのがZeissの歴史です。この結果、西ドイツ製にはOpton が付き、東独製には jane(イエナ)のブランドが付く様になったわけです。
一番気になる開放値 f1.5で撮ってみました。
安直で恐縮ですが、目の前にあった湯飲みを最短距離で撮ってみたらNikkor 50mm/f1.4 開放と違い柔らかい画像ですけどソフトフォーカス感は発生しません。理由は何故だか分かりませんが日独製品で味付けが違います。Nikkorがf1.4と開放値を無理したからなのかなぁー。
Nikkor 5cm/f2 のことを書いた際にf1.4の開放写真を載せていました。
絞り f1.5 開放。
(追記:翌日、デスクトップの大画面で見たところ、背景のボケが煩わしい感じですね。Nikkorは渦巻きのようなグルグルボケになりがちです。違うものですね。)
絞り f4。
後方のブロックがはっきりしてきました。この絞り値から以降は大変すっきり感が出るようです。
こんな具合にSonnarも楽しんでみます。使ってみてデジタルでも使えるレンズですね。Sonnarも素晴らしいなぁー。遠い昭和一桁以前の設計で50年以上前に作られたレンズで現代を撮ってみる。壮大な歴史を辿る遊びです。(^0^)
と古典レンズも捨てられません。溜まるはずです。(^0^;)
そういえば、大学時代の友人H津くんからカメラが送られて来ました。今はなき ミノルタSRT101中望遠付きセット。私も常用していた懐かしのカメラですが、このレンズを含め数本がマウントアダプターが無いために今だに利用手段がありません。 彼をデジタル利用者へ洗脳して再生するよう清掃後、アダプターのご指導を申し上げて送り返してもいいかとも考えています。仲間は多いほどいいのです。(^0^)