簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

「宅間まんじゅう」と延命寺

2012-11-12 | Weblog
 国道196号は、菊間からも瀬戸内海に沿って延び、伊予亀岡を経て、大西を過ぎる
辺りで、予讃線とも別れ内陸に向かうことに成る。



 昼間の気温は30度には満たないとは言え、何も遮るものもない国道道を差す陽は、
夏のそれに劣らないほどにまだまだ厳しいものがある。
 そんな道中の救いは、道辺に真紅の群落を見せる彼岸花やコスモスなどの秋の花々、
時折火照った体をヒンヤリと撫ぜてくれる秋の風、それに・・・沿道で見つけるその土地
の名物を売るお店の存在だ。



 宅間の町に入り「まんじゅう」の看板を見つけ、休憩を兼ねて立ち寄ってみる。
薄皮生地の中に、こしあんが入っている酒種まんじゅうで、丸くて薄いせんべいのような
形をしている。
「一つ一つ手作りしてるんや」と言いながら、奥からおばあちゃんがぬくぬくを持ってきて
くれた。丁度、岡山名物の大手饅頭を押しつぶしたような印象で、甘すぎない口当たりは
さっぱりとして後を引かない、そんな感じの美味しいまんじゅうである。



 この店の先で国道を外れ、県道38号に入ると札所までは、2キロほどと近くなる。
乃万小学校を過ぎ県道を左折すると、稲田と住宅が混在する長閑な道となり、それが
そのまま延命寺の山門へと続いて行く。



 山門を潜ると大杉が聳え、本堂に続く参道脇の右手に鐘楼、左手にお土産などを売る
お店が並んでいる。本堂前の左手に30段ほどの石段があり、そこを登ると大師堂が有る。
こじんまりと落ち着いた良い雰囲気のお寺である。(続)





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