簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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九州の玄関駅(JR乗り潰しの旅)

2013-01-04 | Weblog
 かつて九州の玄関駅は、門司港を控えて立つ門司駅(現門司港駅)であった。
九州の入り口でもある門司は、本州とは関門連絡船で結ばれ、関門海峡を行き来する
人々で大いに賑わっていた。



 しかし、鉄道トンネルで本州と九州が繋がった事により「九州の玄関駅・門司駅」は、
関門トンネル出口に近い駅(旧大里駅)にその名を譲り主役の座を明け渡す。
本線から外れ盲腸線の終着駅となった門司駅は「門司港駅」と改称し、やがては玄関
駅としての役割は薄らいでいく。





 当時の姿をとどめる駅舎は、大正時代に建てられたネオ・ルネッサンス様式と呼ばれる
外観で、正面から見ると中央に大時計を配し、左右が対象形で、端正な中にも風格を感じ
る堂々とした建物である。



 国の重要文化財に登録された駅には、当時の連絡船の通路跡など、歴史的な資産も多
く残されている。

 そして現在、九州の実質的な玄関駅は、小倉と言っても良いだろう。
小倉は山陽新幹線、鹿児島本線、日豊本線等の結節点で、九州各駅の中でも乗車人員
が三本指に入ると言う、毎日大勢の乗降客で賑わう巨大ターミナルである。



 山陽本線が下関から、日田彦山線も城野から、それぞれ乗りいれると同時に、北九州
モノレールも駅ビルに直接乗り入れるなど、鉄道交通の重要な要衝と成っている。



 多くの人々で賑わうそんな駅前には、駅の勢いを示すように力強く太鼓を叩く“祇園
太鼓”の像が立てられている。(続)


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