簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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日田の祇園 (JR乗り潰しの旅)

2013-01-16 | Weblog
 日田にはもう一つ代表する祭りが有る。
天領に成り町に勢いが出て、町人文化が発達し、町衆が巨万の富を築き上げると、
地元に氏神様を寄進し山鉾を奉納するように成る。今から500年も前の事だそうだ。





 その後山鉾を飾る装飾も充実され、町中を巡行し、次第に祭りとしての形態を整え
て行く。大松を輪切りにした四本の輪を土台にして、そこに四本柱を立て、それらに
歌舞伎や浄瑠璃の一場面を表す人形、館、自然の情景を飾り付ける。
 文化・文政の頃、その高さは何と4~6丈(12~15m)にも及んだと言う。



 こんな豪華な山鉾は、隅町にある“日田祇園山鉾会館”で常設展示されているので、
真直に見る事が出来る。



 日田の山鉾の特徴は、何と言っても“見送り”と呼ばれる豪華な緞帳(垂幕)である。
“見送り”とは山鉾の背面を飾る垂れ幕の事で、猩猩緋と言われるラシャ地に、著名
な画家の描いた虎や龍の下絵を、金糸銀糸の刺繍、象牙、ギヤマン等で描き、飾り
たてた豪華なもので、古い物は天保年間のものも残っていると言う。
 祭りでは、山鉾の周囲を飾る水引幕と対で付けられる。



 明治に入り町に電灯線が張り巡らされ、山鉾の高さが抑えられる時期も有った
ようだが、現在では、八町から高さ6~11mの山鉾が引き廻されると言う。
 祭りは平成に入り、国の重要無形民俗文化財に指定されている。(続)



 


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