簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

門前町(四国遍路の旅)

2014-05-12 | Weblog
 門前町とは、文字通り社寺の門前に発達した町のことである。
元々は社寺を中心にそれらの僧院や房舎が集まり、僧侶や神官の生活の場で
あり、その消費生活を支える場であった。





 それが近世になって、一般庶民の間でも信仰や観光の目的で社寺への巡礼や
講参りなどが盛んになると、そういった客目当ての旅籠、土産物屋、茶店などが
門前に集まり、次第に町を形成し、新たな商業を中心とした観光地が開け発展し、
そして今日に続いてきた。





 当初それらは、社寺に至る主要な街道筋を中心に開けるが、近くに鉄道が開通
したところでは、徒歩から鉄道利用と言う人の流れの変化に従い、その賑わいは
最寄り駅から延びる駅前筋に移り、更に高速道路が開通し近くにICが出来、国道
などの道路が整備されると、流れは車中心に変わり、当然のことのように賑わいも
そちらに移っていった。結果、従来からある巡礼道(街道)から人は遠ざかり、町
としての賑わいは廃れていく。





 四国で代表的な門前町と言えば、やはり金毘羅さんのお膝元・琴平である。
しかしここも例外ではなく、四国各地から歩いて金刀比羅宮に参詣する人の減少
により旧金毘羅街道筋は衰退し、旧道は国道や県道に置き換えられそして、鉄道も
発達した。
その結果、JRや琴電の琴平駅から、或は周辺を取り巻く国道から門前に至る道
筋を中心に大きな旅館やホテル、食事処や土産物屋が立地し、賑わいはそちらに
移って行く。(写真は、参詣者で賑わう金毘羅さんの門前町) (続)




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