簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

山門に続く参道(四国遍路の旅)

2014-05-14 | Weblog
 こうして場所を変えながらも賑わいのある門前町が残っている社寺はまだ良い。
四国八十八か所の寺で言えば、日和佐の薬王寺、室戸の最御崎寺、高知の竹林
寺、足摺の金剛福寺、道後の石手寺などは完全に観光地として商業施設の集積
が進み、何時も多くの人々で賑わっている。



 厳密には言えないかも知れないが、こういう形で門前町の風情を残しているとこ
ろもあるが、しかし多くの寺には、門前町(商業施設の集約としての)らしきものも
ないのが現状だ。



 周辺地域や道路の拡張などの開発で、その大切な境内や参道が削られてしまった
ということであろうか、国道や県道などの道路縁に、いきなり山門が建ち聳え、僅か
ばかりの石段を上がるとすぐに境内が広がっている、あるいは密集した住宅地の中に
ぽっねんと佇んでいるような札所などは物足りなさを感じずにはいられない。



 
 札所(社寺)に向けて○○街道が延び、辿り着くとその先で山門が迎えてくれる。
その境内に至る道々には常夜灯が灯る参道が有り、その両側には茶店やお土産
さんの一軒でも有ればいいのにと何時も思う。




 19番・立江寺、25番・津照寺、37番・岩本寺、40番・観自在寺や41番・龍光寺などは、
短いながらも山門に至る参道を残し、味のある門前町らしい風情を今に伝えている。
52番・太山寺は、山門を潜ると木立の茂る参道が有り、途中に昔の旅籠風情を忍ばす
建物も残されている。



 必ずしも商業施設のあることが好ましいとは思わないが、やはり門前に賑わいは
有った方が良いし、そのためにも社寺らしい参道がいつまでも残されて欲しいと
札所の山門をくぐりながら何時も願っている。(続)






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