簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

86番札所・志度寺(四国遍路の旅)

2014-12-03 | Weblog
 志度の駅前で昼食を済ませ、ゆっくりと休んだ後、国道を折れて海に向かい暫く
歩く。虫籠窓のある民家、古い醤油屋さん、昔の門前通りの風情を残す通りを歩く
と右手正面に五重塔が見えて来る。86番札所・志度寺である。



 寺域に入るとすぐ右手に塔頭・自性院常楽寺が有り、境内に檀家である平賀源
内のお墓が残されている。
源内は当地の出身で、旧志度街道沿いには生家や記念館等所縁の場所があると
言う。





 木造の金剛力士像の立つ仁王門は、堂々たる大屋根を構えるもので、江戸時代
に高松藩主が寄進したものと伝えられている。
 境内は広く樹木に覆われた中に石畳の参道が、堂宇へ導くように敷かれている。
左手に聳える五重塔は、高さ33m、塔屋の間口4.5m、五層総檜造りで、昭和50年
5月に落慶した。
当地出身で大坂に出て成功を収めた篤志家の、私財3億円の寄進によるものだ
そうだ。



 その右手に構える入母屋造り本瓦葺の本堂も、江戸時代に高松藩主が寄進した
もので、国の重要文化財に指定されている。その右手には大師堂が建っている。



 広い境内に人影はなく、聞こえるのは時折木立を揺らす風の音と、鳥の声ぐら
いで、寺は閑静でひっそりとした佇みを見せている。
 参道脇には大石が無造作に置かれていて、そんな一つに腰を下ろしていると、
吹く風も心地よく、これから迎えるクライマックスへの心の高ぶりを静かに抑えて
くれるようだ。(続)




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