簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

81番結願所・大窪寺(四国遍路の旅)

2014-12-22 | Weblog
 両側に「四国霊場 結願所」「医王山 大窪寺」の石柱の立つ参道を進み、まだ
新しそうな、巨大な山門を潜る。
聞けばこの山門、平成2年に完成した鉄筋コンクリート造りだそうだ。



 結願所・88番大窪寺は、巨岩の目立つ矢筈山(782m)を背にして、その東側に広
大な寺域を構え、堂々たる堂宇を見せている。
さすがに結願所だけあって、多くの参拝者で賑わっていた。



 しかし、後で知ったことだが、元々の山門はここではなく、門前に並ぶ茶店を見な
がら、その角を曲がって南側から入る、石段を登った先にある梵鐘の下がった二天
門だそうだ。
ここは苔むした石垣の間の石段で、周りを杉や楓の巨木が覆っていて、その風情は
古寺そのものである。石段をさらに登れば正面が本堂で、右に大師堂、左に阿弥陀
堂や納経所を従えている。



 駐車場からの参拝者の便宜を図ったものであろうが、結願所の入り口は、あの無
機質な巨大門より、古色蒼然としたこちらの古門の方がよほど相応しく風情がある。



 お参りを済ませ、納経帳の最後の一ページに朱印を頂くと、さすがに回り終えたの
だと言う実感もわいてくる。
ここでは有料ではあるが頼めば「結願の証」を発行してくれる。
決して安くは無いが、折角だからとお願いし、早速記念の写真に収めて置く。



 納経所の女性に金剛杖の奉納を問うと「高野山に持っていかはったらどうですか。
その後お床にでも飾らはったらよろしいのでは・・・」と京言葉にも似た、はんなりと
した言葉使いでやんわりと断られてしまった。
境内には奉納された金剛杖をおさめた「寶杖堂」がある。(続)






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