簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

懲りない珍道中(四国遍路の旅・高野山編)

2015-11-23 | Weblog


 何度繰り返しても、懲りない二人の珍道中である。
「野崎観音」の前から、弘法大師伝説のある「メノコ橋」の欄干石を見て、
寺川に出てきた。ここでまた、とんでもない間違いを犯してしまった。





 「メノコ橋」と言うのは、空海が修行時代この地を訪れ、周囲の山中での
修行で10日間ほど滞在したことが有った。
その夜の寝床としてこの橋の欄干を枕として休んだと言う言い伝えの場所
で、ネドコがネノコ橋に転化、更に訛ってメノコ橋といつの頃からか呼ばれ
るようになった。



 ここを過ぎると旧道は、左に曲がりながらその先で、国道170号線に鋭角
的に接するように合流する。
この地形さえ頭に入れておけば、とんでもない間違いを起こすことも無かっ
たのに・・・と今更ながらに悔やまれてしょうがない。



 手元の大雑把の地図が示す行き先は、太線で書かれていて、道なりにま
っすぐ進むように見えたので、そのまま国道の歩道を何の疑いも無く歩み
始めていた。
やがて国道は右にカーブしながらかなりの勾配で登り始め、道沿いに民家
が無くなると歩道も尽きてきた。気が付けば車の流れは一方通行である。



 何か変だ。訝りながら左前方に目をやると、遥か高い山の上を車が走っ
ている。道はどうやら九十九折の登り道であるらしい。

 ここにきて初めて間違いに気づき引き返すのだが、その途中で行き違っ
た地元と思しき男性に問うと、「山越えで、奈良に行く道」とのことだ。
何をやっているのだろう。とんでもない道を、30分も登ってきてしまった。(続)



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コメント
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