平坦で何も無い、ただただ広いだけの構内。
もう長い事、列車が走っていないのであろう。
草生し、半ば土砂に埋もれかけ、錆びてしまった鉄路。
昔は大層活気を呈してであろうことをうかがわせる線路の無い何本ものホーム。
かつての繁栄の名残が哀しい。


やっと列車を収めるだけの、何とも心もとない粗末なホーム。
ポッンと佇む無人の木造駅舎。懐かしい匂いのする木の改札口。
粗末な待合室の古びた木の椅子に、住民手作りの座布団。
しかしそんな建屋のない駅すら存在する。

ローカル線の列車は各駅に停まる。
停車時間は短く、乗り降りもない。だから扉はすぐに閉じられる。
だったら停まらなければ良いのに、と思ってみたりもする。
空白だけが目立つ時刻表だから、そうはいかないらしい。


扉が開くと、そこには忘れかけた故郷が有る。
懐かしい昔日の匂いがする。土地の生活が見えてくる。人との出会いが待っている。
だから列車は停り、扉を開ける。
真直ぐに山野を引き裂き、ただ早く走るだけの新幹線は移動手段でしかない。
そこには旅情も、何もない。乗客も皆行儀が良すぎて肩が凝る。

しかしローカル線は違う。何もかも違う。何もないし、気取りがない。
それに、何よりもスローが良い。そこが面白い。
岡山県下を走るJR線の中でも因美線は、折り紙付きのスローな、正真正銘の
ローカル線である。時にはスローな旅を楽しんでみるのも良いだろう。
(因美線 完 次回からは吉備線(愛称:桃太郎線)です)

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草生し、半ば土砂に埋もれかけ、錆びてしまった鉄路。
昔は大層活気を呈してであろうことをうかがわせる線路の無い何本ものホーム。
かつての繁栄の名残が哀しい。


やっと列車を収めるだけの、何とも心もとない粗末なホーム。
ポッンと佇む無人の木造駅舎。懐かしい匂いのする木の改札口。
粗末な待合室の古びた木の椅子に、住民手作りの座布団。
しかしそんな建屋のない駅すら存在する。

ローカル線の列車は各駅に停まる。
停車時間は短く、乗り降りもない。だから扉はすぐに閉じられる。
だったら停まらなければ良いのに、と思ってみたりもする。
空白だけが目立つ時刻表だから、そうはいかないらしい。


扉が開くと、そこには忘れかけた故郷が有る。
懐かしい昔日の匂いがする。土地の生活が見えてくる。人との出会いが待っている。
だから列車は停り、扉を開ける。
真直ぐに山野を引き裂き、ただ早く走るだけの新幹線は移動手段でしかない。
そこには旅情も、何もない。乗客も皆行儀が良すぎて肩が凝る。

しかしローカル線は違う。何もかも違う。何もないし、気取りがない。
それに、何よりもスローが良い。そこが面白い。
岡山県下を走るJR線の中でも因美線は、折り紙付きのスローな、正真正銘の
ローカル線である。時にはスローな旅を楽しんでみるのも良いだろう。
(因美線 完 次回からは吉備線(愛称:桃太郎線)です)

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