簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

投稿2000回を迎えて

2022-03-14 | Weblog
 我ながら良く続いたものだと感心する。
誰かの言ではないが、自分で自分を褒めてやりたい気分だ。



 平成20年10月19日(日)、大安吉日から始めたブログが、凡そ13年
5ヶ月の今日、投稿2000回を迎えた。
当初は週1・2回、その後予約投稿が可能となり週3回に増やし現在に
到っている。毎回リアルタイムに投稿する根気の無い身には、この仕組
みは大いに助けとなった。

 長年勤めた会社を早期退職し、この先連続する休日をどう過ごすのか。
人様に「私の趣味です・・・」等と、自信を持って言えるものが何一つ
無い情けない身では話にならず、何か継続的に出来るものを・・・、と
思案の日々であった。



 昔から休日だからといって、日がな一日テレビは見ない。
特に日中のテレビは殆ど見ず、夕食から寝るまでの間のみだ。
リアルで連ドラを見るのは、NHKのものだけで、後は全てビデオで見る。
CMを飛ばして見れば、2割ほどは時間が短縮できるから。

 「コマーシャルでやってるアレよ!」と家人に言われても、「なに?」
としか答えられない、つまらない男なのだ。
だから退職しても、テレビは暇潰しには成らない。



 本は読む方だと自負はしているが、専ら娯楽性の高い本の乱読である。
日がな一日、来る日も来る日も読書三昧とは到底考えられない。
晴耕雨読とは言うが、雨の日に本は読めても、晴れの日に耕す畑はない。
幸い小さな庭は有るが、草抜きと剪定も毎日は続かない。

 夢は持っていた。
珈琲が好きで、将来はサイフォン珈琲の小さな喫茶店を開く。
自ら買い集めた本に囲まれて、名曲が静に流れる中、柔らかなソファで
ゆっくり寛ぎながら読書と美味しい珈琲を楽しむ「読書喫茶」。
夢は何時しか消えて無くなった。



 そもそも、何を今頃になって。この泥縄からして情けない。
高校で始めたハンドボール(当時屋外11人制)は、1年半でやめた。
夏休みに旅行を計画したが、合宿参加を強要され旅を優先したから。

 社会人になり、新たに発足したチームのメンバーが足らず、補充で誘
われてサッカーを始めた。
ボールを蹴った事も無く、ルールさえ知らない身では有ったが、前に蹴
って兎に角走れば良い、と言われてその気になり走り回った。
県の下部リーグはナイターで、仕事帰りの若い女性陣が結構応援に来て
くれるのが嬉しくて・・・。



 又、バドミントンに興じた時期も有った。
体育館に響く、黄色い歓声が楽しそうに見えたから。
仲間に入ればもしかして・・・、そんな下心は隠して興じていた。

 しかし、神様はこんな邪な心を見逃し、許してはてはくれなかった。
プレー中に相次いで、左右のアキレス腱を断裂するアクシデントにみま
われ、プレーは出来なくなり、今は両方とも、縁までもが切れている。



 20代半ばから始めたゴルフは、40歳の折大病を患い、リハビリに手間
取った事を理由に止めたが、本音は一向に上達しない技量と、センスの
無さを痛感して見切りを付けたのだ。

 一時、鉄道模型や帆船模型にも手を出し、可成り入れ込んだ。
将来はジオラマを造り、列車を走らせ、海には帆船を浮かべ・・・。
これは経済的負担が大きすぎ、子達の成長と共に消滅した。


 
 広角や望遠も用意し、一眼レフも構えてみたが、身軽な旅には馴染ま
ず専ら小型カメラが、後にはポケットに入るデジカメが旅の友と成った。

 社会人に成り貯めたボーナスで念願のオーディオセットを手に入れた。
レコードを、或はラジオのFM番組をオープンリールに録音し、珈琲片
手に・・・、優雅を気取ってみたが、こんな生活は結婚・子供の誕生と
共に霧散し、その後は子供のおもちゃ然となり壊れていった。

 これらのカメラやオーディオセット、鉄道模型などは、近年終活で全
て売り払ったが、大した金額にはならなかった。



 生まれ落ちてこの方喫煙習慣がなく、付き合いとは言え、紫煙の煙る
雀荘や個室での麻雀は耐えられないし、知人友人と金品を賭け合うのも
肌に合わない。
 ゴルフで握るのも、ずーっと嫌で、これもゴルフ断ちの理由の一つだ。
競馬や競輪や競艇等の賭け事にも興味はなく、殆どしたこともない。 

 職場で流行っていた魚釣りも、誘われて行きはするが、海も川も池も、
のめり込むほど好きにはなれなかった。 



 定年前後当時の暇潰しと言えば、近所のパチンコホールが全館禁煙と
なったのを幸いに、長年止めていた物が月1・2度ながら復活した位だ。
とは言え、始めて2時間もいれば飽いてくるので暇潰しにも成らない。

 いろんなものに手は出すが続かない、何事にも飽きっぽく、のめり込
む程の情熱もない、典型的な凡庸な人間。
人様に媚びて、安易な同調はしたくない、我の強い偏屈。
こんな生き様を、「協調性が足りない」と指摘した上司もいた。
一人でコツコツタイプを自負し、ドクターX程ではないが、群れるのは
余り好きではないが、かと言って毛嫌いしているわけでも無い。



 それが証拠に定年後は何かボランティアを、と早くから決めていた。
市公益団体のイベント開催時のスタッフとしてのお手伝いは、そろそろ
潮時かと思いながらも今も続いて(現在はコロナ休止中)いる。
(しかしこれは、余りブログネタにはならなかった。)



 こんな己を見つめ直せば、光明は仄かながら灯っていた。
どう言う訳か、鉄道に乗る旅は昔から好きだった。
名所・旧跡・温泉などを訪れるのは、唯一と言って言い楽しみであった。
ハイキングや何所かを歩いて巡るのは、10代後半より連綿と続いている。
それならば、旅行記位なら書けそうだ、撮り溜めた写真も一杯有るし。



 毎日続くお休みを、退屈せずに過ごすには、何をしたらいいもんか。
何か継続できる暇潰しは・・・、悶々と過ごす日々が早4年。
散々思い悩んだ挙げ句の一念発起。
 拙い文章と、下手な写真で、厚かましくも、日記感覚でブログを始め
てみれば2000回。



 我ながら良く続いたものだと、改めて感心する。
            
 それも是も、こんな拙文にお付合い頂ける皆様が有ればこそ。
「ありがとうございます。今後とも宜しくお願いします」と、
感謝の言葉しか言いようがない。
           (写真:大塚国際美術館 本文とは無関係)

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