簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

走井餅(東海道歩き旅・山城の国)

2024-08-19 | Weblog


 「走り井餅」は明和元(1764)年に誕生した。
形は清冽な水しぶきの一滴一滴を表して、又両端を尖らせた形は刀鍛冶
宗近が走井の水で鍛えた名刀に似せているらしい。
この餅を食べれば道中剣難を免れるとの縁起が知られ、長持ちがするの
で旅人に重宝されたという。



 逢坂月心寺が発祥の「走井餅」は、何時しかこの地から姿を消した。
昔から大津と言えば「走井餅」は知られていて、今回の歩きに際しても、
沿道に売店でも有れば、是非立寄りたいものと思っていた。



 ところが、事前に手元の地図で調べてみても、大津の宿内でも、その
先の逢坂越えでも、それらしい店舗を見付けることは出来なかった。

 僅かにここ横木1丁目に入り、国道の取り付け道路に囲まれた右手に
「井筒八橋本舗」の表示が有り、和菓子屋が有ったが、京名物の「八橋」
であり、大津名物の「走井餅」はないと思い込んでいた。



 ところが、ところが、手元の地図は古かったのだ。
後日もう一つの地図で確認すると、その同じ場所には「(株)走り井餅
本家」との表示がある。
ホームページで店舗の住所を確認すると「横木1-3-3」で、正に同所だ。
逢坂の「走井餅」は、「井筒八橋本舗」の店舗で売られていたのだ。



 これまで逢坂月心寺の店舗が京都・石清水八幡宮の一の鳥居前に移転し、
「走井餅老舗」となり「走井餅」を販売していると思い込んでいた。
ところが井筒八つ橋の店舗の中に、「走り井餅本家」があり「走り井餅」
を販売していたのだ。



 何れが本家・元祖かは知らないが、昔からの製法を守りながら、何れ
も直系を売りに伝統の名物を今に伝えていることは嬉しい事だ。(続)
(写真上5枚は走り井餅本家、6枚目は走井餅老舗)

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