簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

亀の水不動尊(東海道歩き旅・山城の国)

2024-09-16 | Weblog


 これが旧東海道なのか、確証も無いまま半信半疑の状態で、緩い坂を
上りながら小さな川を越えるとようやく「旧東海道」の表示が見付かり、
やれやれである。

 そのまま道なりに進むと、旧道は可成りの急勾配に成り、その途中に
「亀の水不動尊」の表示があり、左の崖の上に紫色の幟旗が何本も建て
られていた。



 左折して坂を更に上ると、山際に細い道が住宅地の方に延びていた。
幟旗の立つ辺りには、石積みの基礎のようなものが見られ、その脇には
旧道から直接上ることの出来る石段が延びている。
この辺りでは無いか・・・、と言う雰囲気は感じられるがそこに施設は
何も無く、周辺は荒れ地で一段と低い所はゴミ捨て場状態になっている。



 もう少し先かと思い、暫く道成りに歩いてみたが、それらしい物は何
も見当たらない。余り深入りも出来無いので、先に車の行き来する少し
広い通りが見えたところで引き返す。
見落としたのかも知れないと、今来た道を引き返したが、結局何も見付
けられなかった。



 ここには、日岡峠を越える人々の渇を癒やすために飲料水として設け
られた「亀の水」が有り、亀の口から「量救水」と称す水が提供されて
いたらしい。水神様として不動尊が安置された「旧木食寺(梅香庵)」
が有ったらしいが、どこだか見付けられないまま諦めて先を急ぐ。



 近くの道路際のフェンスの中に、古めかしい石の道標が大小二本残さ
れていた。大きい方は「右 明見道」と刻まれているようで、京都山科
の大塚の日蓮宗・妙見寺への道案内に立てられたものだ。

 低い方の道標には「右かさんいなり道」と書かれているらしく、これ
も京都山科の西野にある花山稲荷神社への案内で、この社は忠臣蔵で有
名な大石内蔵助に所縁が有るらしい。(続)





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