簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

鈍行列車(JR乗り潰しの旅・飯田線)

2021-04-02 | Weblog


 6時半過ぎに自宅を出て岡山からのぞみに乗り、名古屋でこだまに乗
り継ぎ、10時少し前に豊橋に到着した。
その豊橋を出たのは10時42分で、飯田線の92駅に停車を重ね195.7㎞
先の終点・辰野に着いたのが17時18分である。
そこから10分余りで終着駅の岡谷に到着して、およそ7時間に及ぶ乗車
からようやく解放されホームに降り立った。
そして20分待って乗り継ぎ、松本までやって来た。



 鉄道の各駅に停車を重ねながら運行される普通列車を「鈍行列車」と
呼ぶ事がある。特急や急行列車と違い、乗車料金以外特別な料金の必要
が無い列車でもある。しかしこの「鈍行列車」と言う言い方は、正式な
鉄道用語ではないようだ。



 「各駅停車」と言うのが一般的な言い方で、「各停」と略される事も
有り、また「特別」に対する対義の「普通」、或は「普通列車」と言わ
れる場合が多い。
駅や車内の放送でも、これらを耳にする事はあるが、多くは「各駅に停
まってまいります」等と案内され、決して「鈍行」と言われる事はない。



 国鉄の全盛時代の名残ではないかと思ったりもするが、何時頃から誰
が言い出したのかは知らない。しかし今でも本や雑誌、ネットの旅行記
等では「鈍行列車の旅」などと書かれたものを目にする事は少なくない。



 しかし一方で「鈍行列車」は、最早死語だと言う向きもあるようだ。
とは言え、この飯田線を7時間かけてのんびりと行く長距離各駅停車の
列車は、岡谷までの道程は正に「鈍行」の呼称がぴったりである。

 各駅に停まり、所々で長時間の停車をくり返しながら、時速に直せば
30㎞にも満たない速度で行く列車を呼ぶに相応しい言い方だと思う。
簡単に死語にされては堪らない。(JR乗り潰しの旅・飯田線 完)



  こちらも、見てね 


にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天竜川(JR乗り潰しの旅・... | トップ | 松本の町(JR乗り潰しの旅... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事