簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

宿場間の距離(東海道歩き旅・遠江の国)

2020-11-04 | Weblog


 東海道は全長126里6丁1間(約492m)、その間に53の宿場が設け
られている。
単純に言えば、宿場間の大凡の平均距離は、2里半にも満たないが、実
際の距離は長いところ、短いところが入り交じり千差万別だ。



 宿場間の距離で一番長いのは、宮と桑名の7里(約27㎞)であるが、
ここは海上の舟渡しで、旅人は歩く必要はない。
因みにこの間には、舟路を避け陸路を行く佐屋街道が有る。
宮から佐屋まで6里あり、佐屋からは伊勢湾に流れ込む木曽三川を越す
3里の川舟があるので「七里の渡し」より2里、およそ7.8㎞長くなる。



 徒歩だけの区間で言えば、箱根峠の東坂を上る小田原と箱根の間は、
4里8丁(16.6㎞)あり最長となり、次ぎの三番目に長いのが、見付か
ら浜松の4里7丁(16.4㎞)である。
更に岡崎と知立の間は3里半11丁(14.9㎞)で、それに次ぐのが箱根西
坂を下り三島に至る道の3里28丁(14.8㎞)が続き、これが上位五傑だ。



 逆に短いところは、御油と赤坂の1.7㎞が最短だ。
続いて、庄野と石薬師が2.7㎞、平塚と大磯の間が2.9㎞、蒲原と由井が
3.9㎞、島田と金谷之間4.0㎞である。
これらは、宿場の町並が尽きると、幾らも行かないうちに直ぐに次の宿
場の町並が始まる、と言った感じだ。



 鈴鹿峠を下って最初の宿場の土山から、京・三条大橋までは62㎞程だ。
この近江の国にはこの間に、水口、石部、草津、大津の4宿がある。
それら宿場間の距離は、何れも10キロ超えで、平均すると12㎞程と長い。

 この地域は、比較的気候も安定していて、鈴鹿を下れば高低差の少ない
平坦地を行き、難路が無いことで長くなったのかとも思ってみたりもする。



 どう言う基準で宿場が置かれたかは、知るよしも無いが、今日の街道
歩きでは宿や食事処、休憩場所等の事情もあり長丁場は何かと大変だ。
見付宿を後に、これから宿場間の距離が三番目に長い浜松を目指す。(続)





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