簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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アプト式鉄道(JR乗り潰しの旅)

2011-08-10 | Weblog
 次のアプトいちしろ駅には、千頭駅からは40分程で到着する。
この路線の売り物は何と言っても「アプト式鉄道」。



 長島ダムの建設で、井川線の線路の一部が水没するため、その内の4.8Kmが付け替えられた。
その折、アプトいちしろ駅から次の長島ダム駅の間1.5Kmが1000mにつき90mも上がる日本一の 
急勾配区間と成った。この勾配を上り下りするために、レールの間にラックレールを敷き、機関車
の車輪の間にあるピニオンと呼ばれる歯車をかみ合わせて進む「アプト式鉄道」が採用された。
 この駅では、そんな特殊な機構を持つED90形機関車が最後尾に連結され、その作業の模様を
見学する事も出来る。



 列車は歯車の噛み合わせを確かめるように、ゆっくりと、ゆっくりと車軸を軋ませながら急坂を上る。
その勾配は、車窓から見ても十分に認識出来る程の傾きが有る。





 やがて右手に高さ109m、幅308mの巨大なダムが見えてくる。
平成13年に完成した、大井川水系では最大級の多目的ダム、長島ダムで有る。
 周辺には、公園や散策路が整備され、間近でこの巨大な多目的ダムの水煙を浴びる事が出来る展望台
なども整備されている。ここ、長島ダム駅の駅前駐車場には、観光バスや自家用車が停まっていた。
観光バスのツアー客も、このアプト式区間だけを乗車し、体験する事が有ると言う。



 アプト区間は数分で終わり、ここで最後尾の機関車を切り離し、いよいよこの路線のハイライト、
奥大井湖上駅に向かう。(続)


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