吾妻線には18の駅があるが、その内の14駅が無人駅である。
有人駅は渋川、中之条、長野原草津口と川原湯温泉の4駅のみだ。
過疎化の進む沿線にあって、八ッ場ダム工事による沿線の付け替えが
なければ、廃線もやむを得ないと言われた時期もあったらしい。
しかし沿線には、これだけ有名処の温泉を控え観光資源は豊富で、
その玄関駅としている割に、駅員が不在の駅ばかりではどうなのか、
と思ってしまうが、それは鉄道を利用して訪れる観光客が如何に少
ないかと言うことらしい。
何年か前、二泊三日の温泉めぐりをした折りには、渋川でレンタカー
を借りて動き回った。
電車・バスを乗り継ぐより時間的にも効率的で機動的に行けるからだ。
旅行前調べたところ、バス代も結構に高いし、その割に便数の少ないと
ころも有り、更に乗り継ぎの利便も良くないときたら、公共交通機関の
選択肢はなくなってしまう。
時間がかかれば、更にもう一泊どこかで宿を取る必要があるから、勝負
は目に見えていた。
長野原草津口駅を出て、群馬大津、羽根尾、袋倉に停車を重ねる。
ここら辺りまで来ると、周辺には山が迫り吾妻川の流れもより狭くなる。
やがて吾妻線の実質的な終着駅と言ってもいい万座・鹿沢口駅に到着する。
ここでは多くの列車が折り返し、この先の大前まで行く列車は一日2.5往
復しかない。
万座と鹿沢が中黒(・)で結ばれているのは、駅名を決めるに当り、
両温泉の間で対立が有り、その折衷案を取ったからだと言う。
その万座温泉は、軽井沢の奥座敷として知られ、活動中の火山も近く
にある、標高1,800m地点にある温泉で、バスで45分ほどの距離だ。
又標高1,500mの高所にある鹿沢温泉までは、バスで40分ほどの距離ら
しいが、ここにはまだ行く機会が無い。(続)
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