
餅と言っても正月の雑煮餅や鏡餅だけではなく、季節毎にも様々な餅
がある。ひし餅、ぼた餅、さくら餅、かしわ餅、月見餅、おはぎ等だが、
この他にもその地方特有の「○○餅」等と言って、名物・土産として今日
まで伝えられているものも有る。
日本人は古くは奈良時代から、様々な縁起物としての餅と親しんできた。

総務省の家計調査によれば、「餅」の年間支出額及び量では、金沢市、
富山市、福井市の北陸三県の主要都市が上位にランクインしている。
これらの地方のお土産で言えば真っ先に「羽二重餅」が思い浮かぶが、
どうやらこれだけではなく、根強い餅文化が根付いているらしい。

金沢市は調査488品目の内、「餅」を始め「菓子類」、「ケーキ」、
「チョコレート」、「アイスクリーム・シャーベット」に加え、大福
餅などの「羊羹・饅頭を除いた他の和生菓子」、「カステラ・プリン
などを除いた他の洋生菓子」等、20品目が1位であった。

因みに「羊羹」は小城羊羹等が名物の佐賀市が1位で、「まんじゅう」
はふろしきまんじゅう等が思い浮かぶ鳥取が1位。
金沢は前者が22位で後者は13位であった。
「カステラ」は10年連続で長崎、「プリン」はさいたま市が1位であり、
金沢市はそれぞれ12位と17位である。
又、「せんべい」は水戸市が1位、金沢は17位。
「ビスケット」は川崎市が1位、金沢市は7位であった。

金沢は加賀百万石の城下町で、松平不昧公好みの茶菓子や和菓子のイ
メージが強いが、それだけではないらしい。
広く菓子全般を手土産に持参する文化が古くから根付いているという。
最近では観光客等による、お菓子人気、スィーツ人気もあり、このよう
な結果になったらしい。(完)

(写真:金沢ひがし茶屋街 本文とは無関係)
次回から、「東海道五十三次歩き旅 近江の国編」が始まります。


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