簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

渡らずの鉄橋 (JR乗り潰しの旅・飯田線)

2021-02-03 | Weblog

 佐久間駅を出て3,619mの峰トンネルを抜けると、トンネルの狭間に
ある相月駅に停車し、直ぐに相月トンネル等を潜り城西駅に停車する。
この先には、鉄道ファンには良く知られた有名なスポットがある。



 城西駅を発車してその1分ほど後、「第6水窪川橋梁」に差し掛かるが、
これが通称「渡らずの鉄橋」と呼ばれる有名な橋である。
橋で川を渡るかの様なそぶりを見せる線路が、西岸に着く直前でいきな
り向きを変え、元の岸に戻る半径250mのカーブを描くS字鉄橋である。



 元々は水窪川東岸に穿った長さ45mのトンネルで抜ける工事が進めら
れていたが、中央構造線の地殻変動で山全体が川に向かい滑り初め、台
風などの影響も有り、トンネルが崩落したため、止む無く川に橋を架け
て迂回させたと言う。



 周辺は山と川と小さな集落の長閑な景色が展開しているが、実はここ
は中央構造線という大断層地帯である。
鉄橋が大きく迂回しているのは、この付近の天竜川断層が大崩落を起こし
た場合、それを避けるための措置だという。
車窓から見る風景は右側には山肌が迫っているが、それだけでは厳しい地
勢を窺い知ることは出来ない。



 折角だから全容をカメラにおさめたいと思ったのだが、既に車両の先
頭と最後尾には三脚を一本立ちにしたカメラやビデを構えたフアンが陣
取っている。
 そんな場所に割り込む勇気も無く、やむを得ず車窓からカメラを構え
るのだが、これでは全容が捉えられる良い写真は望む術もない。



 今から思えば右にカーブするのだから、せめて進行方向右側の車窓か
らなら、カーブの様子だけでも捉えられたかもしれない。
これでは良く解らない写真で、所詮素人はこんなもので有る。(続)





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