簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

熊井トンネル(四国遍路)

2011-05-11 | Weblog
 畑仕事の男性が、「そっちは遠い、この道を行け」と声を掛け、「この先に古いトンネルがあるから、
それを抜けた方が早い」と左に入る道を勧めてくれる。

 集落の細い道を進むと、山に行き当たり、その山肌を切り裂くように厳しい勾配の上り道が付けられ
ているのに行き会った。
「やっぱり上りか・・・・」
雨の降る山道は、ぬかるみ、枯れ落ち葉が特に滑り易く、歩き難い。

 覚悟を決めて登り始めた急勾配の道は、5分も上ると旧道に出る。
その先にレンガ造りの熊井トンネルが見えてきた。
明治38年に完成したこのトンネルのレンガは、近くの佐賀港から小学生たちが小遣い稼ぎに一つ二つ
と運んだものだと言う。
 昭和14年まで県道として使用されていたらしいトンネルの中に明かりは無く、不気味なくらい暗くて
静寂に包まれている。



 土佐佐賀を過ぎると海が見えて来る。
海岸沿いの道は、鹿島が浦や白浜海岸などの奇岩怪石の断崖や変化に富んだ海岸線が続く。
 海を離れ、井の岬トンネルを抜け、峠道を下ると再び海が近づいてくる。
ここら辺りは、鯨の見える町として観光に力を入れているらしく民宿も多い。



 浮鞭海岸の先の公園入口に”道の駅ビオスおおがた”が有る。
ここからは、海に沿った入野松原と言われる松林を貫いて遊歩道が続いている。
付近には、砂地を利用したラッキョウが栽培されており、まるでみどりの絨毯を広げたように続いている。





今晩の宿、ネストウエストガーデン土佐はそんな畑の中にある。(続)




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