簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

清流、四万十川(四国遍路)

2011-05-13 | Weblog
 前日の雨は、殆ど上がっていた。
とは言え、晴れているのに時折思い出したようにパラパラと小雨がパラついてくる。
今日は朝から風も強く、高知県下には強風注意報が出されている。
この風が体感温度を引き下げるのか、思いのほか肌寒い日となった。



 足摺までの道のりは、まだ50キロ余りも残している。
我々の足では、到底一日で歩ける距離ではない。
今晩は、以布利の民宿を予約している。
そこまでは33キロ余り、今日もただひたすら歩くだけの一日だ。

 宿からは、10キロほど、目の前に大きな堤防が見えて来た。
「名水百選」にも選ばれ、清らかで豊かな水量を誇る流路196キロ、四国最長の大河、
最後の清流と言われる四万十川である。
堤防の下、道路脇に地場産品直売市「彩市場」が有り、しばし休憩。



 四万十川大橋を渡る。
橋の上を吹き抜ける横風で、時折ふわっと、身体ごと持って行かれそうになる。
前に進むのさえ困難で、風の強さは半端ではない。
 早く渡り終えたい一心で、うつむいて、身体を丸めて足早に歩くので、悠然と流れる
川面をゆっくり見るような余裕はない。



 橋を渡り、暫くその右岸を歩く。
風に煽られ、ささくれ立った川面がキラキラと輝いて見える。
漁師であろうか、小舟が一艘エンジン音を響かせて、河口に向けて出て行った。

 3キロ程で川を離れると、道は緩やかに上り始め、やがて峠で1620メートルの伊豆田
トンネルを抜ける。
長いトンネルでは、ホテルがくれたマスクが役に立つ。(続)




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