簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

打上の弘法井戸(四国遍路の旅・高野山編)

2015-11-11 | Weblog
 梅が枝の新天野川橋を渡り、その先で左の堤防道を歩き、国道168号に
出るまでは良かったが、国道を渡り、右に入る道を一本早く入ってしまった
ものだから、これがとんでもなく遠回りの道になってしまった。



 早く戻そうと、道々「東高野街道は・・・」と聞いてみるが、知らない人が多
く一向に埒が明かない。
元々手にしている地図が大雑把なものであるから、見せても現在位置すら
良く解らない。住宅街に迷い込んでしまったので始末が悪い。



 どうにか目印のJR片町線の星田駅に辿り着いたのは、予定より30分余り
も遅れてのことであった。犬を散歩中のご婦人が導いてくれた。



 駅近くの住宅前で、植木の手入れをしている年配のご主人に聞くと、さす
が「これが高野街道、道なりに行けば良い」と教えてくれる。
やっとここまで来て街道に戻ることが出来た。



 何となく旧道らしい風情のある細道である。
然しこんな行き違いの出来ない細い道でも、前から後ろからと車が突き進
んでくるので引っかけられそうで危なくって仕様がない。
こうして歩いていると、便利とは言え自己中な、車社会を考えさせられる。



 打上で途中脇道に入ると、うっかりしていると見過ごしてしまいそうなとこ
ろに「弘法井戸」が有った。
お伽草子「鉢かづき姫」をモチーフにしたサインが有り、それによると、昔か
ら土地の人々が使う井戸で、「弘法観念水」と刻んだ石柱がありいくら日照
りが続いても枯れることが無いと書かれている。



 それは、街道を行きかう人々の喉を潤し続けたことと、お大師様への感謝
の気持ちが現れたものだと伝えている。(続)




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