土湯温泉は、福島駅前から路線バスで40分ほどの所にある。
バスが到着した時、停留所前にある「土湯観光協会」は既に閉まっていた。
宿の在所は、バスの運転手に確認していたので、差して不便を感じるわけでも無い
が、最終のバスが着くころまでは開けていても良いのでは・・・と思ったりもする。
土湯温泉の歴史は古く、開湯伝説は遠く神代の昔まで遡る。
その言い伝えによると、陸奥の国に下る国作りの神(大国主命とも言われている)
が、この地を流れる荒川の畔を手にしていた鉾で突いたところ、その先から熱い
お湯が噴き出した。その「突き湯」が転じて「土湯」と呼ばれるようになったとか。
千年以上も前に遡る伝説の真意は別にして、この土湯の名称は「吾妻鏡」にも見
られると言う。温泉は古くから修験者の生活の場として、又湯治場として栄え、江戸
時代には会津街道の宿場町としても賑わったと伝えられている。
土湯には70か所ほどの源泉が有ると言われている。
その中でも最大の源泉が温泉街から2キロほど離れた荒川の源流付近にある。
150度の温泉蒸気と熱水が噴き出ていて、それに吾妻山系の天然の湧水を加えた
無色透明の単純温泉を各旅館に供給していると言う。
勿論自家源泉を持つ宿も多くあり、そのため炭酸水素塩泉や硫黄泉などが楽し
めるのも土湯温泉の特徴の一つである。
温泉町には日帰り入浴できる旅館の内湯の他にも、共同浴場(1か所)や、無料で
利用できる足湯(4か所)が有る。(続)
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