簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

木崎湖(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-05-28 | Weblog
 山間地の冬の夕暮れは早い。いつの間にか山並みには薄灰色の微か
なベールが掛かり、黒いシルエットに変わりつつある。
西を見れば陽は既に山陰に落ち、透けるような空の水色に、残照の薄
い茜が混じり始め、少しずつ暗さを増しながら微かなグラデーション
を見せている。

 気が付けば列車の窓には、室内の蛍光灯が線となってひかり、車窓
に向けるカメラまでもが映り込む時刻に成っていた。





 信濃大町で途中下車をし、「塩の道 ちょうじや」に立ち寄った。
もし時間があれば、大町温泉郷の唯一の立寄り温泉施設「薬師の湯」で、
雪見の露天風呂を楽しみにしていたのだが、叶わなかった。

 大糸線は、ここから北に向かう便は極めて少なくなり、乗れる列車が
限られてしまう。
これを逃す訳にはいかず、断念するより仕方が無かった。





 信濃大町を出た列車は、市街地を抜け左に弧を描きながら進路を変え、
北大町を過ぎ、信濃木崎を出て国道148号線と併走する。
 安曇野平はこの辺りで尽き、今度は山間の地へと入り込むと、この先
の車窓風景は一変する。
ここからは進むほどに雪が深くなり、沿線の田畑は白一色に変身する。
やがて左手に穏やかな湖面が見えてくる。





 まず最初に見えてくるのが、周囲6.5㎞、最大水深が29.5mの木崎湖
(きざきこ)だ。
大町の市街地に近いので湖岸一帯の開発が一番進んでいるらしい。
葛温泉から引湯した木崎湖温泉や、通年営業のキャンプ場が有り、湖で
はウインドサーフィンや、ヨット、カヌー遊びなど水上アクティビティ
が充実していると言う。
湖岸には、ペンションや民宿、旅館などの施設も多いらしい。(続)



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